「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退

木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退 2023・12・17(第1204回) 劇団民藝の「巨匠」を久しぶりに観た。1991年に名優・滝沢修主演で観て、強い印象を得たので、どんな風に演じるのかを知りたかったからである。結果は――、退屈だった。感動が少しもなかった。 劇そのものは面白い。ポーランドのTVドラマから木下順二氏が書いたドラマ。 1944年。ナ

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映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。

映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。 2023・12・10(第1203回)  英雄ナポレオンの生涯を画いた映画で、大量の人員、予算を投下した戦闘シーンは、十分に見応えがある。一見をおすすめする。  このリドリー・スコット作品は、英雄がその妻ジョゼフィーヌに一生変わらない愛を注いだことが軸になっている。 <映画公式ホ

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映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」と、日本経済と日本株の独歩高

映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」と、日本経済と日本株の独歩高 2023・12・3(第1202回)  前作は観客動員数240万人、興行収入37億6000万円という大ヒットになった。また日本アカデミー賞では、最優秀監督賞など12部門で受賞した。  前作は関東中心で、関西はイマイチだった。「ダサイタマ」のイメージが関西では浸透していなかったためだ。そこで製作者側が滋賀県を選

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歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。日本の個人投資家がもたらす新高値

歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。 日本の個人投資家がもたらす新高値 2023・11・26(第1201回) <劇場チラシより>  歌舞伎座新開場十周年記念とかで、以前観て面白かった「マハーバーラタ戦記」を楽しんだ。菊之助の人気がすごいことを再認識した。  ストーリーは入り組み、しかも長いので、思い切って省略する。しかし、「死」

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映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。

映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。 2023・11・19(第1200回)  ゴジラ映画30作目となる作品だが、大ヒット。1週間で興行収入16億円をかせいだ、とか。  山崎貴監督(脚本も)は、戦後間もない焦土と化した日本を舞台とした。占領している米軍はソ連に気を遣って、ゴジラに対して兵を出さない。従って何もない日本

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映画「アナログ」とタイガース優勝と景気上昇、株高

映画「アナログ」とタイガース優勝と景気上昇、株高 2023・11・12(第1199回)  ビートたけし原作の恋愛映画なんて、何とも不思議だが、二宮和也の主演ものにハズレはない。映画館の中で何人も泣いていた。  相手役の波瑠が、何とも不思議なナゾに満ちた女性として画かれる。まず携帯をもたない。ある喫茶店にて毎週木曜だけ会う。コンサートに行きたいというのでつれて行くと、ピアノ協奏曲

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映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。

映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。 2023・11・5(第1198回)  2008年の作品で、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演で、第81回アカデミー賞・外国語作品賞を受賞した名作。 主人公の小林大悟はプロのチェロ奏者として東京の管弦楽団で働いていたが、突然、解散。妻とともに山形県酒田市の実家に帰る。  新聞広告で「旅のおてつだい」

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