「 木村喜由 」 一覧

米国株価の安値時期を探る

サイクル分析では最初の底は3月前後の公算大   18日の日経証券欄では、グラフでFRBの資産残高とNYダウに密接な連動性があることが示されていた。このグラフの価値が高いのは、開始が07年1月でリーマンショック前の高値当時を含み、直近は12月までの月末データが含まれ、ここまでの量的金融緩和の歴史をほぼカバーしていることだ。   筆者が繰り返し述べてきたよう

続きを見る

虎が吠える夜

米国市場で繰り返される債券と株価の連動安   米国市場では非常に高い確率で3連休の後の株価が上がることが経験則として知られている。安心して連休を過ごすために、事前にポジションを軽くした投資家が、ポジションを取り直す動きがあるからだ。またM&Aに絡んだ発表も、連休中に行われるケースが多い。95年以降は11月末の感謝祭と、サイバーマンデーでの売り上げ増加が株価押し上げに貢

続きを見る

TIGERが噛みつく新年の相場

防御を優先すべき1年になろう   今年は寅年。日本の株式市場にとっては十二支のうちで最悪の年である。新年のテレビ番組で今年のキーワード、スローガンとして「TIGER」の頭文字を挙げていた人がいたが、筆者もそのアイデアに賛成なので、自分流に手直しして使わせてもらうことにした。タイトニング(金融引き締め)、インフレーション、ジオポリティクス(地政学)、エレクション(選挙)、リセッ

続きを見る

米10年債利回りが一時1.8%台乗せ、3月のピークを越える

オミクロンで感染急増も恐るるに足らず   1月第一週はイベントに満ちていた。日本では誰もが想像しなかった速度でオミクロン株感染者が増加、米国ではFOMC議事録公表と週末の雇用統計で動きが生じた。日経225ばかり見ている人は新年早々冴えない相場だなと思っただろうが、TOPIXは年末比0.17%高で、特に銀行や自動車株を持っている人は久々に留飲を下げたことだろう。若い人の言葉なら

続きを見る

FRBの引き締め加速は必至、環境激変

今年のキーワードはTIGER、虎に注意しろ   今年は寅年だが、十二支のうちで株価騰落が最悪の年である。12年というのは公転周期12年で歳星(さいせい)とも呼ばれる木星の動きと合致する。木星は希望、成長、楽観、投資を暗示し、そのピークアウトから反動の時期と重なるのかもしれない。少なくとも積極的に勝負に行く年ではない。   現在、米国をはじめとして物価上昇

続きを見る

バブル膨張の根源は中央銀行の過激な緩和

来年は日本も含め状況逆転、大波乱の予感   今回が年内最終となる。1年前に考えた2021年の中心テーマは、新型コロナ対策としての過剰な財政出動と金融緩和、米国の政権交代に伴う「大きな政府」への転換、脱炭素社会への世界的な流れ、中国の債務不安などだった。ゴルフのパットのように先行きの芝目や傾斜の変化を読めば、前半はバラマキによる経済成長と過剰マネーでバブル相場となるが、後半はコ

続きを見る

米国が最高値更新となっても日本株が追随しないのは

日本人が売っているから   米国株の中核指数であるSP500はここ3日の上げで3.45%上昇、2週間ぶりに史上最高値を更新した。複数の強力な支援材料が重なったためである。第一が、英国、南アフリカの研究機関からオミクロン株は感染力は強いものの軽症で終わることが大半で、従来株に比べ感染者が入院に至る比率が7-8割低下、入院して以降の経過は従来株並みであったとの報告があったこと。言

続きを見る

PAGE TOP ↑