「 マーケット通信 」 一覧

急転直下の動きに注意、米株の戻りはフェイク

米国市場の動きはヘッジファンドの策動の公算大   27日のFOMCでは0.75%利上げでほぼ固まったと見られる。だが米国市場では債券利回りが一時大きく低下、4-6月決算も冴えないものが多いのに、株価は大きく上昇した。金利上昇、それから遅れてやって来る景気後退が本格化するのはまだずっと先のこと。足元の動きは、こうした長期見通しとは全く関係がなく、15日の米国オプションSQ(原資

続きを見る

米国株は7月末にかけ安値更新するイメージ

運命的な偶然というものがある。あまり深く考えない方がいい   安倍晋三元首相が死んだ。歴代総理で最長の在任期間でもあり、追悼的に生前の貢献を持ち上げる発言や報道が多いが、筆者自身は、模範となるべき地位にありながらひたすらに仲間優先、我田引水的な行動を行い、日本に必要な改革を遅らせた人物である。ご冥福を祈るが、厳しい評価を変えるつもりはない。この点では小泉純一郎氏も同罪だと思っ

続きを見る

原油が急落、バイデン氏が本気ならさらに下げ余地

真剣にロシアを追い詰めるならイランに頭を下げればよい   昨日のNY市場では突然原油価格が急落した。WTIは110ドル台で推移していたが、一時98ドル割れまで下げ、現在100ドルに戻している。きっかけはOPECのバーキンド事務局長(ナイジェリア)の発言。「地球温暖化を抑制するために、石油・ガス産業は長年にわたって投資不足の状況が続いている。そこにコロナのパンデミック、ロシアの

続きを見る

ハワイのトイレットペーパー価格2800円

日本の低賃金、無理やり低価格維持が問題   日本の物価と低賃金の問題が議論の的になっている。日本は労働生産性が低いから賃金が上がらない、それらが低いのは中小企業だから、整理統合し生産性を上げろ、などと高飛車に構えた議論が横行している。だが、労働生産性って何だろう。   簡単に言えば、ある事業体における、付加価値の総額を労働投入量で割ったものだ。付加価値は

続きを見る

米国はテクニカル・リセッション入り

1-3月の-1.6%に続き4-6月も2%前後のマイナス成長が濃厚   経済学の定義では実質成長率が2四半期連続でマイナスになることがリセッションの条件。成長率速報はアトランタ連銀が公表する「GDP Now」が便利だが、昨晩公表された4-6月の数値は―2.1%で、ほぼ5月までのデータは入っている。筆者自身もマイナスとは思っていたが、最近の急速な落ち方には少し驚いている。6月分の

続きを見る

強気と弱気が交錯する株式需給

海外投機筋の資金はまだたっぷり、簡単には底値を付けない   筆者が想定している基本的な流れは、米国は巨大バブル相場の収縮過程であり、2-3年かけて底値を付けに行く。相場の最後は、上げ過程で一番ブイブイ言わせていた奴が「私が間違ってました、もう堪忍してください」と泣いて謝るような厳しい下げ相場になる。当然、実質価値を大きく下回るような安値までぶっ叩かれるのだろう。25年4-5月

続きを見る

TOPIXサイクル分析アップデート

現在は中期サイクルの底値を試す途中   想定通り米国株が安値を更新してきた。直近の下落は、10日発表の米国CPIが予想以上に高かったことから、FRBメンバーがいわばパニック(予想外の事件に冷静さを失い狼狽すること)を起こし、15日のFOMCで、あまり賢明とは思えない0.75%利上げを決断したことであった。投票権を持つ11人のうち女性のジョージ委員のみ反対したが、委員の反対理由

続きを見る

PAGE TOP ↑