jaiicomi.jaii.org
木村喜由のマーケット通信 世界的暴落、まずは第一ラウンドの下値の見当は付いた | 投資に強くなる投資家メディア【ジャイコミ】
物凄い下げである。225は11日高値20947円から本日安値17747円まで15.3%の下落だが、先物は20960円から昨晩17155円まであった。実に3800円幅の下落で、値幅的にはブックマンデー並みの下げということができる。衆目の一致するところ、下落の震源地が中国であることは明らか。 マクロ統計で景気失速が明らかだったのに、株価を刺激して景気を刺激しようとした政府の愚行が被害を拡大させた。PKOで無理に株価を支えたものの、泣きっ面に蜂とはよく言ったもので、不都合な時に限って悪いことが重なる。天津の大爆発が起こり、産業界に打撃が広がるとともに安全とか規制を尊重しない中国経済の弱点が露呈し、もはや事態を腕力で覆い隠すことができなくなった。北部最大の貿易港が機能停止したため、貿易依存度の高い中国経済の悪化は誰も疑うことがなくなり、商品が一斉に下げ、それが景気悪化のシグナルということで、世界的に株が売られることになった。