「 上級 」 一覧

世界は増税、金融引き締め方向に転換しつつある

緩和政策の弊害が随所に露呈、冬が近づいている 今後1か月間にビッグイベントが二つある。衆議院選挙と米国FOMCである。   衆院選では与党の勝利が確定的である。新総裁が決まった直後の選挙で自民党が負けたことはない。野党は千々に砕けており政権担当能力を議論するレベルを大きく下回る。岸田政権は非常に旧宏池会の人脈が濃厚で、自民党内で最も右寄りの政見を持っていた安倍・菅政権か

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急騰急落は外国投機筋の自作自演、ファンダメンタルズは好悪混在

先物売買で明確に判る一方通行の売買   225ばかり見ている投資家は、8月20日以降の急騰と急反落を見て、いったい何が起きてるんだと迷うばかりであっただろう。8月20日までの下げは理解しやすい。五輪が終わり当面の追加材料が期待できなくなったところに、新型コロナの新規感染者が急増し東京では3日連続で5千人超になって緊急事態宣言が13都府県に拡大された時期だ。先行き不透明感から換

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海外と期末要因に乗じた投機筋の売り、国内に原因なし

225リバランスの時間差攻撃がここ数日の急落の主因   本来は歓迎されるはずの岸田文雄新総裁の誕生だったが、投票日の29日が暴落、その後も連日の下落続きで、8月20日からの急騰分のほぼ8割を吐き出してしまった。   9月末前後から中国恒大グループと米国債務上限問題で買い手控え状態のところに、東京市場ではバランス運用の投資家からの加重平均型ポジション圧縮と

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総裁選はほぼ岸田氏の勝利で固まった模様

医療・介護など公的部門の賃上げに向かうならデフレ脱却が進む   明日は自民党総裁選。10月4日に臨時国会でそのまま総理大臣が決定し、施政方針演説・党首討論を終えればたちまち衆議院総選挙の告示が控えており、11月7日投票というスケジュールがほぼ固まっている。実際問題として、河野陣営が描いていた第一回投票で過半数獲得のシナリオは絵に描いた餅で終わる見通しであり、決選投票になれば穏

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ネガティブな需給要因が重なる、しかし一過性の公算

期末のリバランスに225絡みの投機要因が売り圧力に   市場関係者の間では常識化しているが、昨年の5月頃から毎月最終日は下がるというジンクスがある。過去17か月のうちプラスだったのは昨年6、8月と今年8月だけ。下げた14月のうちTOPIXで1%以上の下げとなったのが9回あり、その平均下落率は1.95%。これは半端な下げじゃない。ついでにその翌日、最初の取引日を調べたら11勝6

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政権刷新に揺らぐ株式相場

2021/10/04 | 上級, 有料記事

予想が的中したか外れたかは別として、9月29日に岸田文雄氏が自民党の新総裁に選出された。8月27日に同氏が総裁選への出馬表明をしたことが日経平均株価の3万円乗せの原動力にもなったから、岸田新首相への市場の期待は大きいといえよう。とはいえ晴れの日の日経平均は9月に入って2回目の600円超の下落。海外発の悪材料で株式相場は難しい局面に入っている。 世界の株式相場は新型コロナウイルスの感染者の増加

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中国で取り付け騒ぎはどう進行するだろう

ついに始まった中国の金融崩壊   ずいぶん前から中国の過剰融資と不動産バブルの危険性を言い続けてきたから、今回の中国恒大のデフォルト騒ぎには驚いていない。債券市場では同社の債券が大幅な額面割れで取引されており、同社の破綻は時間の問題であるのは周知の事実だったはずだ。また証券市場で公開されていない企業や団体には、これと同様あるいはもっとひどい案件が山ほどあると推測できるのに、多

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