映画「トリプルクロス」と急変必至の日・米・中の力関係。FRBの利下げの影響

2025・12・21(第1304回) <アマゾンより> 第二次大戦の期間、ヒトラーのドイツと英国の双方のスパイを同時に務めた男がいる。そんなバカな、奇蹟でも起きなきゃ、という声がきこえそうだ。 クリストファー・プラマー主演、テレンス・ヤング監督の1966年作品は、まさにそうした奇蹟を取扱った傑作で、私は実はあまりの面白さに3回も観た。 「奇蹟」というと私が1299

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生成AI一極集中からのバックラッシュが始まる

データセンター投資競争に狂奔した大手プラットフォーマー OpenAIがChatGPTを発表したのが22年11月、23年1月には世界的脚光を浴びるようになった。その後、産業界、証券界にとっては生成AIなしでは夜も日も明けぬという状態が今日まで続いている。もちろん筆者も早い時期からその将来性については大いに注目し、将来のビジネスモデルがどうなるか考えてきた。しかし、現実に起こった展開は、想定外の

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平家物語と米国景気の不況入り接近とトランプ2.0の支持率低下、日中対立の行く末

2025・12・14(第1303回) <NHKアーカイブスより> 一代、清盛の時代のみ繫栄した平家。どうもトランプ2.0が似て来たと私は感じる。 なぜか。理由を列挙する。 トランプ2.0の支持率が急降下している。 ①ロイター 支持率38%(就任時47%) ②フォックス  同41%(同49%) ③英エコノミスト 同38%(同49%) ④ギャラ

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高市政権にはアナリストがいないのか? それに12月上旬のNY安予想。日中関係も

2025・12・7(第1302回) 私は昭和34年(1959年)に慶応義塾大学経済学部を卒業して、当時は証券業界ナンバーワンだった山一証券に入社。調査部に配属された。 野村総合研究所に対抗して、研究所をつくろうというので調査部はすぐ大手町にオフィスをおいた。従ってモノの見方はアナリスト的である。 そこに高市政権が「重点投資17分野」を発表した。内容は次の通り。 AI・半導

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個人投資家だけが損をする国、日本──オルツ問題で露呈した東証の構造的欠陥を正せ

  2024年10月11日、人工知能開発のスタートアップ企業「株式会社オルツ」が東京証券取引所グロース市場に華々しく上場を果たした。初値は570円と公開価格の540円を18.74%上回り、時流に乗ったAI議事録作成サービス「AI GIJIROKU」の急成長ストーリーで個人投資家の注目を集めた。 しかしながら、その栄光はわずか10ヶ月弱で終焉を迎えた。2025年7月、第三者委員

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基本の話by前田昌孝(第47回、「掉尾の一振」の可能性)

根拠のない経験則はアノマリーと呼ばれています。株式市場にはいくつものアノマリーがあります。「セル・イン・メイ(5月に売って去れ)」や「株はハロウィン(10月末)に買え」は米ウォール街で語られる代表的な格言です。日本にも「節分天井彼岸底」「掉尾(とうび)の一振」などがあります。2025年も12月になりましたので、「掉尾の一振」の可能性を考えてみます。 大納会にはご祝儀相場 掉尾は「ちょ

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橋幸夫・吉永小百合「いつでも夢を」とこの下げ相場の大底。そして注目業種と銘柄

2025・11・30(第1301回) <アマゾンはこちら> 橋幸夫と吉永小百合の歌った佐伯孝夫作詞、吉田正作曲のこの歌が、私は大好きだ。 「言っているいる お持ちなさいな いつでも夢を いつでも夢を」 この爺さんは夢が待ちどうしい。死んだ妻が時々出てくるからだ。 さて、この米国株の相場の下げ止まりは? 私がヘッジファンドのマネジャー数人に聞いたところで

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