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大河ドラマ「べらぼう」とヘッジファンドの大量ショートポジション。それに日本株のリスクの検討
2024・1・12(第1255回) <番組HPより> 吉原を舞台とした江戸末期、というとやはり視聴率を大きくかせぐのはむずかしいと考えていたが、主演の横浜流星さんがなかなか魅力的である。期待(?)がウラ切られることを期待している。 「べらぼう」の意味だが「ろくでなし」とか「つかい場所のないダメ男」ぐらいの意で使われている。ヒマつぶしを兼ねて、メシ粒をひとつずつへらでつぶ
今年は変動率高めで推移、突っ込み買いに徹すべし
ハードルが連続、前途多難な一年を覚悟 いよいよトランプ第2期政権が始まる。非合理的な主張を掲げ、突然思い付いたような主張を言い出す。伝統的で、論理整合的に物事が進むことを前提にする世界の住民にとっては、彼の存在自体が予測不能かつ迷惑であり、リスク要因である。政治手法として、相手方が飲めないような高いボールを投げ込んでおき、困惑している間に妥協案を提示してまとめるという狡猾さも併せ持つ。
ごくごく常識的な「2025年はどうなる」。それに今後が約束される15の成長業種
2024・1・1(第1253回) 新年あけましておめでとうございます。 今年は8月27日、満で90才になる。息子の忠告もあり、昨年12月末をもって、ボイスメッセージ「今井澂の相場ウラ読み」はやめることにした。私の体力のおとろえ、在米ニュースソースのリタイアが理由である。要するに、高い精度といい情報がウリの「ウラ読み」は維持不可能になってしまった。ファンの方々申し訳ありません。
基本の話by前田昌孝(第36回、資産運用立国のカギ握るのは)
2025/01/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝, 基本の話
政府が資産運用立国の構築に向けて旗を振っています。2024年1~9月には少額投資非課税制度(NISA)の口座を通じて、13兆8000億円もの個人マネーが証券市場に入ってきました。しかし、資産運用ビジネスの関係者の表情はさえません。外国株を組み入れる低コストのインデックス型投資信託ばかりが買われて、国内の運用ビジネスは蚊帳の外に置かれているからです。 資産運用立国は2023年6月に閣議決定さ
私の協和協会での講演での質問と話し足りなかったこと。
2024・12・15(第1251回) 公益財団法人協和協会は故岸信介総理が設立し、代々総理が会長をつとめて来た由緒ある団体である。現在はお孫さんの岸信夫元防衛相が会長。私はなぜか一昨年に理事のご依頼を受け、その任にあたっている。 昨年11月につづいて今年も12月12日に「日本経済の現状と今後-トランプ2.0にどう対応するか」と題して講演した。 質疑応答を含めて2時間の長丁場なの
世界経済はスタグフレーションに接近
生成AI関連を除き世界の景気は低調 株式市場は堅調だが、世界経済の足取りが怪しくなっている。最大の落ち込みの原因は中国だ。筆者は中国の統計には大きな粉飾があり、不動産や各種金融資産に多額の減損処理が必要と長らく言い続けてきた。しかし中国には破産法が未整備のため、円滑な破綻処理ができない。都市の富裕層は貯蓄を不動産投資や地方政府や運営体に融資する金融商品に向けてきた。今ではマンション等の実質価