「 マーケットインサイト 」 一覧

TOPIX最高値更新、簡単には終わらない株高

世界的に流動性相場の様相強まる 7月前半はイベントラッシュだった。 世界各地で重要な選挙関連の事件があり、ウクライナではキーウの小児病院へのミサイル攻撃、日本では新札発行と為替介入、米国景気の減速、株式市場では半導体株主導で史上最高値更新。 個々に解説する字数もないので要点を簡略に列挙するにとどめたい。 11日に日経225は42426円まで急伸したが12日のオプションSQに向けて米

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日本のバリュー株に集中、新1万円札で資金シフト

米国生成AIバブルの陰で売り圧力、割安感強まる 13日午前に執筆。 前日NASDAQとSP500が史上最高値を大幅更新、一方でNYダウが下落し「指数間のダイバージェンス」が起きている。 これは銘柄間に極端な人気の偏りが起きている証拠で、人気のクライマックスであることを暗示する。 一方、FOMCではそれまで年内3回と予想された利下げが1回、来年末のFFレートは4%強という市場価格とはかけ

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渋沢1万円札登場、ムズムズするタンス預金

米ISM非製造業指数が50割れ、消費者信頼感指数が急落   生成AIブームと米国財政支出増加で1-3月までの米国景気、企業収益は堅調に推移してきたが、4月に急速な悪化が生じている。 重要な先行指標であるISM製造業指数は3月分だけ分岐点の50を超えたが4月は49.2と、22年11月以来の50割れ基調に戻った。 非製造業指数は大不況の時以外ほとんど50を割ることはないが

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実需の伴っていない半導体関連株への人気

実需の伴っていない半導体関連株への人気 データセンター設備投資だけが膨張、民生用はむしろ減少 長年株式投資をしてきた者なら8日のNVIDIAの動きを見れば天井パターンと判断するだろう。1年半近い棒上げの後、一日で12%の株価変動で前日の日足を包む大陰線である。売買代金は15兆円、日本市場の3日分を1銘柄でやってしまった。人気のクライマックスと見てよいと思う。12日には大幅反発しているが

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生成AIバブルはピークの様相

生成AIバブルはピークの様相 金融引締めを帳消しにした生成AIへの期待感 米国のファンドマネージャーは厳しい競争にさらされており、ライバルを出し抜くには時価総額が大きくて最近好成績の銘柄やセクターにオーバーウェイトすることが求められる。買えば上がる、上がるから買うのスパイラルが動き出す。そこに華々しい見出しが証券情報端末のヘッドラインに並ぶと、パブロフの犬の如く全員右へ倣えで突っ走る。

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新NISAで予想以上の上昇に、半導体はバブル 国内勢ではなく米系投機筋が先物を買い上がる

新NISAによる日本株需給改善は予想されていたものの、新年6営業日で日経225が7.1%もの急騰を演じるとは思わなかった。急速なNT倍率上昇と先物の動きからこの上げは12日のSQに向け米系短期投機筋が盛大な買い仕掛けを行ったものと見られ、SQ価格は36026円と、現物のレンジを上回る「幻のSQ」となっていた。この現象はしばしば短期的急反動の前兆になるので要注意。 ちなみに225採用銘柄のPE

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利下げ期待と生成AI期待のバブルが膨張

利下げ期待と生成AI期待のバブルが膨張 米国で期待と現実の格差が一段と拡大中、反動を警戒 13日の米FOMCは予想通り変更なしだったが、市場が注目していた委員による今後のFFレート予想値であるドットチャートの24年末平均値は、前回9月の5%強から4.7%に低下した。概ね来年中に3回、各0.25%の利下げがあるという見方で、最近の経済指標の悪化に見合ったものといえる。 しかし市場が

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