「 マーケットインサイト 」 一覧

来年は信用収縮で景気は悪化傾向に

米国市場が見逃している景気後退によるダメージに注意   前月からの一か月間、米国市場は一段と金融緩和期待が強まり、昨日のFOMCでは0.5%追加利上げが決まったというのに10年国債利回りは一時3.42%に低下するという奇怪な反応を見せた。FRB委員の今後のFFレート見通しを示すドットチャートでは、来年末の平均値が5.1%。会合後のパウエル氏の発言も、雇用のひっ迫は簡単に解消し

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一時的な乱気流、インフレ脱却までの道は遠い

米国長期金利は下がり過ぎ、ドル円は再び150円突破へ   10月分の米国CPIが市場予想を下回ったことで、米国では一気に利下げ期待が高まり、債券、株価が急騰、ドルが急落した。しかしこれは投機筋主導の一過性の乱気流と受け取るべきである。遅くとも12月14日のFOMCで正式にFRB委員の見解が提示されれば、まったく根拠のない空騒ぎだったことが判明するだろう。次回発表のドットチャー

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米国株の値下がり加速、日米景況に格差

米国は12月までに1.25%追加利上げ、FRBは景気抑制を優先   このレポートは米CPI直後の発行になることが多いが、先月も似たような展開だった。CPIの結果が予想より高かったため米国株は発表前後まで大きく下落するが、発表以後は、当面の悪材料出尽くしと、それまでの下げ過程で積み上がっていた売りポジションを狙った投機筋の大量買いで、急反発している。しかしこの戻りは一過性であり

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年末に向け苦難の米国市場、しかし粘れる日本株

利上げの連発でついに米国にリセッション懸念 13日、米CPIが予想より高かったため米国株は今年最大の下落となった。しかしこれに先立つ4日間、ヘッジファンド等が売り方の踏み上げを狙って強引な買い上げをしていた。その分を吐き出したに過ぎない。 来週21日のFOMCでは0.75%利上げが確実視されるが、それ以上に市場の関心はドットチャート(金利予想図)に集まるだろう。今年末のFFレートは平均

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予想に反し米国金利が低下、今後の反動に注意

米GDPのマイナスと資源価格安を拡大解釈   株価が大きく戻している。6月安値に対しNYダウは13.9%高、NASDAQは22.4%、最も下げが厳しかった半導体SOX指数は29.4%の急反発である。一方日経225は11.9%、TOPIXは9.1%の上昇に留まっている。   この動きの中心にあるのは、米国金利の大幅低下である。10年債利回りは6月FOMCに

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米国株続落見込むが、日本株には下値拾い推奨

まだ先は長い米国引き締めの道筋   米国は2四半期連続マイナス成長という定義に従うとリセッションに入った模様だ。ただし、それ以前が財政によるコロナ関連支出と復活需要でかさ上げされていた反動であり、足元の雇用や賃金はまだ上向き、しかもFRBが金融引き締めに転じたとはいえ、金利水準はインフレ率を大きく下回っていてなお景気刺激的なので、マイナス成長が続くとは見ていない。しかし来年以

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参院選後空気が変わる、突っ込みは拾いたい

傷付いていない日本人の資産が株式に向かう   米国ではインフレが加速(CPI前年比8.6%高)しており、FRBの引き締めを警戒して株価は主要3指数とも年初来安値となった。しかし筆者の予測では15日FOMCでは0.5%利上げにとどめ、パウエル議長が会合後記者会見で7月、9月も0.5%利上げ継続を示唆をするに留めるだろう。量的引き締めQTは今月始まったばかり。それが加速される中で

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