「 マーケット通信 」 一覧

高値更新!?、日経225を斜め切りしてみた

高値更新!?、日経225を斜め切りしてみた 部分的に大きなバブルがあるのは確実、はしゃぐのはやめましょう 日経は朝刊の見出しに最大の活字で「日経平均 最高値」と打った。確かにそれは嘘ではない。だが前にも書いたように89年末の最高値当時とは構成銘柄が大きく変わっており、個別銘柄の寄与度にも極端なバラツキがある。時間の経過や貨幣価値の変動、金利水準などを冷静にカウントすれば、大喜びするほ

続きを見る

ウクライナ戦争は総力戦、世界は全く新しい局面を迎える

支援が多いウクライナに負けはない、ならばプーチン政権が崩壊する 20世紀になってからの大規模な戦争は、すべて国家の資源、人員を可能な限り投入する国家総力戦となっている。当然、動員される側の国民にとっては著しく重い負担が課され、場合によっては非人道的、非人間的な行動を強要される。勝てればまだよい。国家の存続のためには、あの犠牲は仕方なかったのだと自分を納得させることができるし、場合によっては戦

続きを見る

財政で合意も財政の崖と信用収縮が襲い掛かる

合意したらしたで追加利上げとクラウディングアウトが待っている ※本記事は木村 喜由の『マーケット通信』Vol2080(有料)より限定公開しています。 先週末以来日米株価が大きく上がっているのは、米国で民主党・共和党の財政上限問題で原則合意が成立する見込みとの報道が真実と受け取られたからだ。これまで、この問題で米国市場が大きく反応した様子は見られなかった。ドルも債券相場も株価も、それが

続きを見る

日米の預金保険制度はこんなに違う

米国で取り付け騒ぎが起こるのは当然、日本ではありえない 銀行から信用を差し引くと何も残らない。言葉遊びみたいだが、真実である。銀行の仕事は預金の確実な保管と付利、および集めた預金の健全な運用ということに尽きる。そもそも人は信用できない銀行にお金を預けない。銀行がきちんと機能してくれないと往生しまっせ。大富豪(あなた)の財産が現金のままで、自分で管理しないといけないと想像してくれ。ただ邪魔で、

続きを見る

米国の景気と企業業績が悪化するとみる理由

止まらないインフレ、急速に落ち込むマネーサプライ 米国株価は予想外に堅調を維持しているが、子細に見ると、ネット系大銀行を中心に倒産懸念が増大し、預金者らの逃避資金が、自分たちの資産形成に大いに貢献してくれたGAFAMや暗号資産に移っている様子が窺われる。つまり景気に対する見通しとはほとんど無関係に、「これまで成功してきたから今後も安全そうに思える」ところに、ほとんど何も考えずに動いているよう

続きを見る

1-3月期は決算良好、植田日銀は失敗を恐れるな

東電を除く発表済み61銘柄で3割増益 3月までに決算を迎えた225銘柄のうち62社、時価総額492兆円のうち35%が発表を終えた。電機、小売、運輸、電力ガスなどが中心。東電が5千億円ほど補助金で上振れしているのでこれを除いた61社の純利益は2兆2867億円・30.6%増。今のところ四半期で過去最高だった7-9月期と同程度のペースで走っている。東電込みでは2兆8140億円・61.1%増。

続きを見る

再びドル円が走り出す、次の中期目標は180円

新しい理論価格は現在の相場とほぼ一致、財政悪化で円安へ 「現在のドル円相場は理論価格よりも大幅に円安方向に振れており、投機要因が剥落すればかなりの値幅で円高方向に動く可能性がある」という見方が存在していることを、多くの人は承知していると思う。その最大の根拠は、日米の物価上昇率の差異を理論価格とした、購買力平価という考え方である。物価上昇率の高い国の方が、貨幣の実質価値(購買力)がより早く低下

続きを見る

PAGE TOP ↑