「 岡部陽二 」 一覧

コロナ禍下で膨れ上がった公的医療費を抑え込め

  新型コロナウィルス感染症の蔓延が、はしなくも露呈したわが国の医療提供体制の脆弱性について過去3回にわたって考察してきた。今回はその締めくくりとして、コロナがもたらした医療費の財源問題について今後のあり方を考えてみたい。   公的医療の財源問題は税と社会保障の一体改革で 2020年度補正後の予算は112.5兆円の赤字、2021年度は65.7兆円というとんでもな

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コロナ禍下で露呈した 医療の責任不在と非効率、その修復に向けて

前号・前々号では新型コロナの重症患者を入院治療する病院の体制を見てきたが、発症当初の受診窓口となり、軽症者の治療を担うクリニック(歯科などを除く一般診療所)の医療提供体制は、病院以上に集約化の機運すらなく、まさに“非効率”の塊となっている。ようやく、緒についた「かかりつけ医」制度とその前提となる一般クリニック集約化の重要性について考察したい。   「発熱外来」指定による受診クリニ

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コロナ禍下で露呈した 医療提供体制の不備と制度の欠陥

  前月にはコロナ禍下で露呈した医療サービス産業の設備投資不足と集約化の遅れについて現状の問題点をドイツと米国との対比で指摘した。 今回も、引き続き、病院集約化の妨げとなっている医療制度の不備と改善策について、米国との比較も交えて考察したい。   病院経営のガバナンス欠如が根本的な欠陥 前号で指摘したように、新型コロナウイルスの感染者が欧米よりもヒト桁少な

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コロナ禍下で露呈した医療サービス産業の 設備投資不足と集約化の遅れ

日本の医療インフラはこれまで世界トップレベルと考えられてきたが、今回のコロナ禍は、容赦なくその構造的な欠陥を露呈した。 中国武漢市で第1例の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が報告されたのは2019年12月。わずか数か月の後にはパンデミックと言われる世界的な大流行となり、わが国では2020年1月15日に最初の感染者が確認されて、3月以降急増した。 感染が拡大して罹患患者が増

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円安定着期に備える投資の処方箋は?

ドル円相場は4月28日に130円を超え、130.81円となった。これは、131.95円をつけた2001年12月28日来21年ぶりの円安水準である。2021年1月6日の102.68円から16か月で、円の価値はドルに対し27.4%減価したのは急激であった。 5月に入ってからは130円を挟んだ足踏み状態にある。しかしながら年後半から来年にかけては、140円~150円に向けてさらに切り下がり、向こう

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創設20年…株式を上回る高利回りのJ-REIT投資を見直そう

J-REIT(国内不動産投資信託)が昨年9月に創設20周年を迎えた。成長には目を見張る物がある。62銘柄、時価総額17.0兆円(2021年末)に達し、私募REITを含めると、22兆円となる。住友不動産、三井不動産、東急不動産などに代表される不動産関連銘柄の時価総額は13.7兆円(2021年末)であるから、これを大きく超えている。(図1)   国際比較では、36年先行し

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四半期開示は廃止した方がいい。年間決算報告書は統一を。

岸田首相が分配重視の「新しい資本主義」を主唱している。それを具現化するために資本市場改革を訴え、①金融所得課税の強化、②自社株買いの規制導入、③四半期開示義務の廃止を掲げ、6月に行われる参院選後には法改正に持ち込む方向で検討を進めている。 ①の金融所得課税については、富裕層に絞った金融資産課税としての「富裕税」の導入で対応すべきであるし(過去記事はこちら)、②の自社株買いは、株主還元率が80

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