毒入り危険、食べたら死ぬで。利下げ楽観論

利下げの前に起きることを無視している米国市場   関西生まれの方なら、タイトルが84年のグリコ森永事件で「かい人21面相」が森永製菓に送った脅迫状に用いたフレーズであることに即座に気が付いただろう。新聞記者上がりの作家塩田武士がこの事件を20年余り追い続けた読売の記者と出会い、綿密な取材を元に書き『罪の声』というセミ実録作品として大ヒットとなり、『鎌倉殿の・・』で主演の小栗旬

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巨大需要が見えない中での半導体投資ラッシュ

IT系の新製品なし、対中制裁が狙いの大型投資   小学生時代から、自分で何かを調べて、その結果や展望を人前で発表するのが好きだった。85年の初秋、生保会社での大阪在任中に長谷川慶太郎の講演を聴講した。ほぼ同時にプラザ合意による急激な円高が始まった。筆者は意を決した。自分の興味があるのは変化の乏しい生命保険業界ではなく、あちら側だ。変化=リスクに対するクッション役である保険会社

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映画「戦争と平和」と習近平新体制のもたらす明年前半の世界的リセッション。日本の相対的有利。(第1149回)

キング・ヴィダー監督のこの大作は、ナターシャ役にオードリー・ヘップバーンを使ったことで、永久に残る作品になった。(これ以上の適役があるだろうか?) IMFの世界経済見通しが発表されて2ヶ月。中国の見通しは過大で、2023年も3%台。場合によって2%台もありうる。 加えて米国は、第1・4半期に恐らくゼロかマイナス成長だろう。 利下げに4月に踏み切ったとしても、巨大な米国経済がプラ

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基本の話by前田昌孝(第11回)

<NISAの拡充は偏った税制> 2022年11月には老後に向けた資産形成に関係して、2つの大きなニュースがありました。一つは積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の拡充、もう一つはみずほフィナンシャルグループが企業年金を確定拠出年金に一本化することです。「貯蓄から投資へ」を促す点でいい話だと受け止める人が多いかもしれません。しかし、筆者は老後に向けた資産形成を一か八かの世界に持

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資産形成はNISAの恒久化と iDeCo・企業型DCの拡充で

  先だって10月28日、岸田首相はブレア元イギリス首相の表敬訪問を受けた。 ブレア元首相といえば「第三の道」、すなわち福祉と自助努力の新しいバランスを提唱し、自助努力できるように国民を教育したことで政策を成功させた経歴をもつ。 当時ブレア首相が置かれていたイギリスの状況は、岸田政権が直面するいまの状況と酷似している、という指摘がある。アベノミクス新自由主義からの転換を

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バリュー株主導で日本株のジリ高が続いている

TOPIXが年初来高値に接近、年初来高値を抜けば青天井も   このレポートのタイトルでいう「マーケット」とは、野菜や材木のような一般商品の取引場所という意味ではない。余剰資金の運用先として、売り注文と買い注文の激突する、対決の場所としてのマーケットである。一般商品では、売り手と買い手の合意によって価格が決まる。しかし取引所では、大勢いる潜在的な買い手集団、売り手集団の中で、今

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映画「RRR」と中国の不動産バブル破裂のもたらす衰退。そして日本の新冷戦による復活(第1148回)

このインド映画は、時代と表題に意味がある。1920年の英国の植民地だった時代。 Rは①RISE(蜂起) ②ROAR(咆哮) ③REVOLT(反乱)。 つまりインドの独立を願った革命家2人を描いた作品である。 今回この映画を取り上げたのは、1920年代の英国と現在の同国の状態を考えると、習近平主席の率いる中国が、将来、同じような運命を辿ると、私は考えているからだ。 折りも折

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