基本の話by前田昌孝(第11回)

<NISAの拡充は偏った税制> 2022年11月には老後に向けた資産形成に関係して、2つの大きなニュースがありました。一つは積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の拡充、もう一つはみずほフィナンシャルグループが企業年金を確定拠出年金に一本化することです。「貯蓄から投資へ」を促す点でいい話だと受け止める人が多いかもしれません。しかし、筆者は老後に向けた資産形成を一か八かの世界に持

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資産形成はNISAの恒久化と iDeCo・企業型DCの拡充で

  先だって10月28日、岸田首相はブレア元イギリス首相の表敬訪問を受けた。 ブレア元首相といえば「第三の道」、すなわち福祉と自助努力の新しいバランスを提唱し、自助努力できるように国民を教育したことで政策を成功させた経歴をもつ。 当時ブレア首相が置かれていたイギリスの状況は、岸田政権が直面するいまの状況と酷似している、という指摘がある。アベノミクス新自由主義からの転換を

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バリュー株主導で日本株のジリ高が続いている

TOPIXが年初来高値に接近、年初来高値を抜けば青天井も   このレポートのタイトルでいう「マーケット」とは、野菜や材木のような一般商品の取引場所という意味ではない。余剰資金の運用先として、売り注文と買い注文の激突する、対決の場所としてのマーケットである。一般商品では、売り手と買い手の合意によって価格が決まる。しかし取引所では、大勢いる潜在的な買い手集団、売り手集団の中で、今

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映画「RRR」と中国の不動産バブル破裂のもたらす衰退。そして日本の新冷戦による復活(第1148回)

このインド映画は、時代と表題に意味がある。1920年の英国の植民地だった時代。 Rは①RISE(蜂起) ②ROAR(咆哮) ③REVOLT(反乱)。 つまりインドの独立を願った革命家2人を描いた作品である。 今回この映画を取り上げたのは、1920年代の英国と現在の同国の状態を考えると、習近平主席の率いる中国が、将来、同じような運命を辿ると、私は考えているからだ。 折りも折

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レーザーテックが暗示する今後の相場展開

米国10年債利回りが同値幅二段上げ完了で、現在一服している   最初に足元の状況に対する論評を。10月21日にかけて主要市場の多くが当面の天井・底値を付けて数週間の反転局面に入っている。中核になっている米10年債利回りは4.33%から3.67%に急低下。これに直接関わるドル円は151.94円から137.68円に。中期的にはまだ米国の引き締め局面が続くことが確実なため、長期の投

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JAIIオンラインセミナー(会員限定配信)

2022年11月19日に配信しました日本個人投資家協会オンラインセミナーはこちらでもご覧いただけます。 講師は当協会理事の木村喜由です。 今年のサンタクロースはどんな顔してる?というタイトルで開催いたしました。 今回もセミナー費はありませんが、活動や運営、システム維持に伴う経費が必要となっております。 皆様のご寄付とご協力をお待ちしております。 また、Youtubeジ

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一時的な乱気流、インフレ脱却までの道は遠い

米国長期金利は下がり過ぎ、ドル円は再び150円突破へ   10月分の米国CPIが市場予想を下回ったことで、米国では一気に利下げ期待が高まり、債券、株価が急騰、ドルが急落した。しかしこれは投機筋主導の一過性の乱気流と受け取るべきである。遅くとも12月14日のFOMCで正式にFRB委員の見解が提示されれば、まったく根拠のない空騒ぎだったことが判明するだろう。次回発表のドットチャー

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