「 マーケットインサイト 」 一覧

目先、米譲渡所得増税案の発表に全集中

大きな政府に舵を切った米国、世界も追随へ バイデン政権が2兆ドルの経済対策とともに法人税率の引き上げを発表した。これに先立ってイエレン財務長官が世界に向けて法人税率の最低税率について国際協調を呼びかけている。レーガン、サッチャー政権当時から、西側諸国の経済政策は「新自由主義」と呼ばれる、規制緩和と減税、グローバル化を推進する方向に進んできたが、この結果、先進国の財政赤字は増加し、その分だけ富

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現金からの逃避が鮮明、狂騒が深まる

米国でボロ株人気、若い個人投資家が群がる 前回、大相場のクライマックスに接近しているが熱狂、狂騒というには今一つ過熱感が足りないので、天井はもう少し後かもしれないと書いた。その後米国ではネット上の株式掲示板に、ゲームストップなどのヘッジファンドによるカラ売り残の多い銘柄に対し、買い煽りに参加するような呼びかけがあり、多数の個人が応じて急騰し、売り方が巨額の損失を被るという事件が起きた。ゲーム

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狂騒の後に大反転が起きる、警戒を

米国長期金利は明確にトレンド転換 大相場や急騰・急落相場の高値・安値の予想が難しいのは、その前後において通常の理性的判断では発せられないような極端な強気・弱気に基づく注文が市場を席巻し、一種の真空地帯が生じるからだ。しかしクライマックスが通過すると急速に合理的理由に基づく注文が出てきて価格が反転し、にわかにこれまでの動きがやり過ぎだったことに気付く。往々にして、頂点前後では急騰、急落、市場間

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大変動の予兆が多く見られる

ドル現金からの資金移動が全面高を生んでいる 最大のイベントである米国大統領選が終わったが、トランプ氏が最後まで負けを認めず、一方で米国のコロナ感染者が急増しているため、筆者が想定したよりもバブル相場が延長している。本来なら来年後半の経済正常化・財政金融フル支援の停止を見据えて、債券利回り上昇、新興国・新興企業株への資金逆流が起こるはずだったが、いいとこ取りの楽観的な気分がまだ世界

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新大統領で政策も相場の流れも変わる

減税と金融緩和で株高を続けたトランプ時代 トランプ支持が想定以上だったため僅差だったが、米国大統領選挙はバイデン氏の勝利となった。人物的魅力に乏しく米国に変化をもたらすリーダーとは思えないバイデン氏が勝ったというよりは、もうトランプ氏では御免だという人々の投票が多かったと見るべきだろう。だがトランプ氏の獲得票も大きく伸びており、国際協調や近代民主主義の原則に反しても、自分の利得や

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米大統領選後、楽観の反動を警戒

自滅的発言なければ次はバイデン氏でほぼ決まり 米国は世界初の成文化された憲法を持ち、その基礎である権利章典が掲げる理想は普遍的で素晴らしいものだ。だがそこで認められた各種の自由は、一面、独善と排除の論理にも転じうる。富裕層重視の税制、弱者切り捨ての福祉政策が、結果的に狂人としか思えないトランプ氏を大統領の座にに押し上げた。 前回の選挙で彼に票を投じた北部の白人低

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米国景気の引き潮の予兆、米人気株は売れ

まずは菅新内閣の陣容に注目 先ほど自民党総裁選が終了し、大方の予想通り菅義偉氏が次期総裁に選出された。菅氏は一応安倍政権の路線を踏襲すると言っているが、真面目な構造改革には一切手を付けず、お友達作りにばかり熱心だった安倍路線を引き継ぎ、モリカケ桜問題にも蓋をするというなら早晩人気を失うのは確実だろう。 それなら支持率の高い今のうちに解散総選挙、というのが定石では

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