「 前田昌孝 」 一覧

基本の話by前田昌孝(第32回、含み益課税のなぜ)

株式相場の上昇局面が続くと、譲渡益の一部を税収として取り込みたくなるのか、格差是正を進めたくなるのか理由はわかりませんが、証券増税への機運が高まってきます。米大統領選の民主党候補、カマラ・ハリス副大統領は富裕層の含み益にも課税する計画を打ち出しました。果たして実現可能なプランなのでしょうか。 期末や年末の株価で評価 含み益に課税するとは例えば個人が上場株式に投資している場合、年末の株

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基本の話by前田昌孝(第31回、積み立てと相場の変動)

積み立て投資の成績悪化 7月の東京株式相場は大荒れでした。日経平均株価は11日に初めて4万2000円台に乗せましたが、26日には3万8000円割れ。31日には日銀の利上げを受けて急騰しましたが、まだ予断を許しません。1月に投資信託への積み立て投資を始めたばかりの若年層も、評価益をだいぶ失いました。激しい値動きから何を学んだらいいのでしょうか。 日経平均は7月11日に4万2224円の最

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基本の話by前田昌孝(第30回、配当利回りの意味)

再投資や課税の有無で差異 2024年から衣替えした少額投資非課税制度(NISA)では、成長投資枠を利用して個別株投資ができますが、この半年間を振り返り、市場関係者から配当利回りが高い株式が人気を集めたとの声が出ています。値上がり益だけでなく、配当も得られる点で、ちょっとお得な印象もありますが、本当でしょうか。データから検証してみます。 当たり前のことですが、AとBの2銘柄があって、株

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基本の話by前田昌孝(第29回、株式分割の効果)

直近で72銘柄が株式を分割 2024年から少額投資非課税制度(NISA)が大幅に衣替えし、若年層が続々、株式投資に乗り出しています。企業のなかにはこうした投資家に積極的に株式を買ってもらい、株主層を若返りさせるため、株式分割に取り組むところも目立ちます。狙い通りになれば、株主数は増えそうですが、株価には果たしてプラス効果はあるでしょうか。 株式分割とは株式1株を複数の株式に分割するこ

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基本の話by前田昌孝(第28回、5月に売って去れ)

米ウオール街の格言 2024年も早くも5月に入りました。暑くもなく寒くもなく休日を過ごすには最適の季節ですが、株式投資ではなぜか売り時だと考えられています。米ウオール街には「5月に売って去れ(セルインメイ・アンド・ゴーアウェイ)」という格言があります。理屈では説明できない経験則はアノマリーと呼ばれますが、投資家はどう付き合ったらいいのでしょうか。 アノマリーは少なくとも経験則では高い

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基本の話by前田昌孝(第27回、終了!日銀ETF買い)

日銀が3月18~19日の金融政策決定会合で、株価指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ政策を終了すると決めました。すでに2021年4月以降、積極的な買い入れをやめていますから、株式相場への影響は特段ありませんでしたが、15年間にわたったこの政策はいったい何だったのでしょうか。改めて振り返ってみます。 買い入れ枠は12兆円まで拡大 ETFの買い入れが始まったのは、白川方明総裁時代の

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基本の話by前田昌孝(第26回、最高値更新とは何か)

日経平均株価が2月22日に1989年末に付けた最高値を上回り、日本経済が新しいステージに入ったとの声も聞かれます。株式を持っていなければ恩恵はなさそうですが、世の中の気分が明るくなり、多くの人々が財布のひもを緩めれば、回り回って景気浮揚につながる可能性もあります。なぜ最高値を更新したのか、日経平均の採用銘柄の変化から考えてみます。 あの時の日経平均と今の日経平均とは全然違うという指摘があり

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