【初・中級者向き】映画「ヴェノム」と世界的急落が予告する新冷戦不況(第929回)

2018・10・14

11月2日に上映開始になる超大作で、週刊文春がシネマ特別号を出し「完全保存版」と銘打ったくらい、前評判が高い。マーベルの「スパイダーマン」でのカタキ役・地球外生命体だが人気が高く。今回は主役級。

私は試写会で観て面白かった。主役のトム・ハーディは私のお好みだし。アクション・シーンも良かった。

ジャーナリストのエディは巨大財団のトップを取材中「人体実験をして死者を出している」とのうわさを質問。これが問題となり、エディはクビ。ところが財団に勤める女性科学者から「あなたの追及は事実、報道をしてほしい」と懇願される。研究所に忍び込んで財団が宇宙から持ち帰ったサンプルを調査しようとしてエディは、地球外生命体「ヴェノム」に寄生されてしまう。エディの体の中では、ヴェノムが増殖、ついに一体となってしまう。ダークヒーローの誕生だ。

10月10、11の両日、NYダウは1400ドル近くの大幅急落、NASDAQも400ポイント下げた。世界の株式時価総額は3・6兆ドル消失している。

私は10月8日の月曜日夜に私のボイスサービス「今井澂の相場ウラ読み」で、米ハイテク株中心の大幅下落が明日、と警告した。

通常は土曜10時のパソコンやスマホへの配信だが、週末に私の旧知のヘッジファンドの運用担当からの情報が入ったためだ。

その内容はすでにクオンツ運用ファンドが「米政府ハッキング操作関連銘柄」を売り始めた」というもの。アップル、アマゾンなどの銘柄リストも入手した。大幅安必至と見て火曜朝の配信を担当者に依頼した。つまり世界第2位の大国のダークヒーロー中国の登場こそ、世界暴落の真因。これは大変、と考え警告したわけだ。

別に私の成果を誇っているわけではない。中国によるハッキングで米国のハイテク銘柄が下落しているのは、その後も全く報道がわが国では行われないのが、不可解なためこのブログを書いている。(おそらくアップルがこの事件を否定しているため、マスコミが遠慮したのだろうが)。

米国の報道を改めて書く。ブルンバーグ・ビジネスウィークの10月4日付である。

「アップルとアマゾンが中国のスパイの標的となり、製造過程の両者のデータセンター機器に監視用マイクロチップが埋め込まれた。

「極小のチップでマザーボード上の基板に埋め込まれており、パスワードに関係なくコントロール権は奪われる。暗号キーも外部から参照できる。最大手マザーワードのメーカーのスーパーマイクロが製造。製造拠点は中国。

在ワシントンのわたくしの情報ソースは「この事件は2015年だったが、改めてこのハッキングが表面化したのは、理由がある。トランプ大統領だけでなく、上下院、共和党・民主党が一丸となって、中国による最先端技術の盗用に断固とした政策をとるための世論喚起」という。特に今年5月の南沙諸島での米海軍機密作戦が対中国へ情報がツツ抜けになっていたと判明したことが、“米国民皆のアタマにきた(pissed off)

共和、民主両党でほぼ同内容の法案による「ココム」(冷戦時代の由主義諸国による先端技術の移転禁止制度)の現代版が検討されている。(以前に書いたH・キッシンジャーの180度転換を想起してほしい。)

この法案が成立した場合、ハイテク企業の経営は大変な圧迫を被る。対中貿易はもちろん、第三国への輸出も阻害されるからだ。

GDPに対する依度度は次の通り。

オーストラリア33、台湾26、韓国25、日本18、マレーシア13、シンガポール13、フィリピン11、タイ11、各%。

我が国への影響が大きいが、米ハイテク企業の方も同じ。従って、10月12日の反発で、何日かは戻るだろうが、上値は戻り売り。2番底を取りに行く公算大、と私は見る。弱気になったことをご注意ください。ここ2か月ぐらいだが。

試写会で配られたリーフレットの導入部をご紹介しよう。「スパイダーマン最大の宿敵、そしてマーベル史上、最も残虐な“悪”‘【ダークヒーロー】が誕生する」。また体内のヴェノムが宿主。エディに言う。「なあエディ、俺たちが一つになれば―。もうだれも止めることが出来ない。」中国がメンツを捨ててあやまればコトは終わるものだがなあ。

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