映画「沈黙のパレード」と米国経済のマイルドランディングとプーチンの自滅。そしてNY株と日本株の「差」(第1134回)
東野圭吾さんのこのシリーズは10冊で1500万部売ったという。
変人だが天才の湯川学というキャラクターを、大スターの福山雅治が演じ、柴咲コウ、北村一輝のワキ役たちがしめる。
映画は、これを入れて3本だが、初日に観たが大満員。ヒット間違いなし。おすすめできる。
普通の人々が中心、殺しの場面は出ない、ナゾは十分。泣かせるシーンも。要するに日本人の心をぐいと掴む作風だ。
私は加賀修一郎シリーズ、たとえば「新参者」などが好きだ。
東野圭吾さんは、日本人の特異性を作品全てに活かしている。
込み入ったストーリーなので、映画を観てください、というほかない。
さて、今回のブログが、東野圭吾作品とどう位置づけられるか、だ。
今回のブログが9月25日であることに、注目して頂きたい。
1.9月21日 米FRB利上げ(0.75%)
2.BOE9月22日利上げ、同日スイス中銀マイナス金利からプラスに
3.これに対し、日本銀行は金利据え置き(9月21〜22日)
4.いやでも日本の特異性が目立つ
いま、米国経済のリセッション説が深夜のTVをみていると、極めて声高に語られている。私は飛んでもない、と考える。
何しろドルは世界の全通貨に対し、20%上昇し、過去20年間で最高(英エコノミスト誌)。
双日総研の吉崎達彦さんの「溜池通信(9月9日付)」によると、このドル高は米国経済に明らかに利益をもたらしている。
4〜6月期の米国GDPは前期比マイナス0.6%だったが、GDI(国内総所得)のなんとプラス1.4%で、米国の交易所得は7700億ドル(1078兆円!)に達する。
これだけの儲けがあると、名目成長率よりも金利が低い状況が当分続く。
チャートにある通りだが、武者リサーチ代表の武者陵司さんのストラテジーブレティン313号によると、
G(経済成長率)>R(金利)
2022年第1四半期の名目成長率は6.6%、第2四半期 8.4%だ。2023年以降も4%を下回るとは想定できない。
一方、10年も米国国債はチャートにあるとおり。
要するに、実地金利が名目成長率を上回ることは、まずあり得ない。
理由は
1.イノベーションによる資本生産性の向上
2.潤沢な貯蓄
3.そして前記したドル高の効果
である。リセッション説は当たらないと、私は確信する。
マイルドランディグ、だろう。
だが、NYダウやナスダックが上昇するかというと、私はそうはいかないと思う。
NY株式は基本的には下げ相場で、利上げがあと少なくとも3回はある。その間の上げはカラ売りの買い戻し。基調は弱い。
一方、3月9日に底を打った日本株は、基本的には上げ相場だ。ここが違う。
一方、ウクライナへのロシア侵攻も西側世界の作戦通りに進行しているようだ。第3次世界大戦とか核兵器使用といった荒業を回避しながら、持久戦に持ち込む。その間にロシア側の自滅がおきれば、100%成功。私の見ている所、時間はかかるが、順調に推移している。
最後に、セリフの代りに主題歌を引用する。
いい曲で、このCDが出たら買いたい。
「ヒトツボシ」という名。作詞作曲はもちろん福山雅治。
「愛さずにいられたなら こんなにも苦しくはない 出逢わずにいられたら この旅は幸せだったの?」(中略)
「ごめんなさい 君にサヨナラも言えずに わたしひとり 星になったわ」(中略)
「星の生命もやがては終わる だけど出逢えた歓びは ほら 終わらないよ」(中略)
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