映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。2023・2・12(第1159回)
映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。
それに、3月期末にからんだ株式の益出し売り
2023・2・12 (第1158回)
ジェームズ・ディーンが死んでもう70年近い。「エデンの東」でたちまちスターになったが、出演はたった3本。交通事故で急死した。
愛を求めて傷つく青年を実に上手に演じ、私は共感した。音楽も良かった。
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タイトルは旧約聖書の創世記から。カインが弟のアベルを殺し、エデンの東に住んだという記述がある。映画の中でもそれは語られる。
父は真面目一方の性格で聖書をいつも読んでいる。長男も真面目。そこでキャルは父に言う。
「善も悪も親から譲られる。僕は悪の方を譲られた。」
父は、母は幼い頃に死んだと息子たちに言っていたが、実は妻は列車で一駅(山越えだが)で、いかがわしい酒場を経営し、ボロ儲けをしていた。
一方父はレタスを冷凍して転送し、儲けようとするが列車が事故で腐ってしまい、大損害を蒙る。キャルは穴埋めして、父に愛してもらいたいと切望する。
折しも第一次世界大戦前。キャルは大豆の先物を5000ドル買う。そのアイデアは金儲けの巧みな専門家。5000ドルは母から借りた。この映画は先物のない時代の日本に、先物取引のうま味を教える作品でもあった。
さて、ここまで書けばわかるだろう。
先物取引はいまや株や債券、為替、それに商品などで行われている。今回は金(きん)の先物だが、次回から原油、食料、為替、そして世界の派遣の先物いう意味でインドを取り上げたい。
理由は今回取り上げる3月期末に絡んだ主に銀行の株式の益出し売りが早くもこの2月下旬から始まっているからだ。
まずこのシリーズ第1回の金先物。
今年、場合によっては6月に大暴騰する可能性があるから取り上げた。
その前に、ごく当たり前のことを書く。
無利子の金投資は利息の引き上げの悪材料。引き下げは好材料。
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したがってFRBの利上げ作戦は金価格を押し下げた。(チャート参照)
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したがって、利下げ終了時が近づいていると見られる現在は、いろんな思惑が乱れ飛ぶ。
買い方は、12年前の2011年に発生した「米取引債務上限問題」が、場合によっては金価格の「急伸をもたらす可能性」がある。
すでに1月19日に連邦債務の31兆4000億ドルの法定債務上限に到達している。不足になれば米国議会の承認が必要となる。しかしこれが実は大問題である。
下院を共和党が握り、特に同党保守派が下院議長選出で何と15回も繰り返したように、簡単に債務上限を認めるとは思えないからだ。
イエレン財務上官が「6月上旬までに、資金が枯渇することはない」としている。危機先送りのため地方政権のための債券発行停止、連邦政権公務員の退職年金基金が保有する米国国債への購入停止。
2011年に何が起きたか?S&Pは米国債の格付けをワンノッチ引き下げた
金価格は前後2ヶ月間で、1オンス1500ドルから1900ドルに急騰した。当然ドル価格は下落、円高になるから、わが国の投資家はその分、安く買える。
これから2月末と3月中旬まで、短期では売り。メガバンクの保有する外債は2、3兆円の含み損を抱えている。一方株式は昨年末で7兆円近くの含み益。
私の経験では3月20日ごろまで、株式を売って益出しする。それまではお休み。
前回私のブログで、ブル2倍投信をおすすめしたがミスプリであり、ご迷惑をかけた。改めて。
①日経平均ブル2倍上場投信(1579)
②TOPIXブル2倍上場投信(1568)
ただし、投資は自己責任で
取引1月の岐阜の講演時のお客さんが上質な肉製品を送ってくださった。次回の拙著を送りたいので、メールしてください。アドレスは ken_imai@nifty.com
「エデンの東」のラストは、脳出血で別れた父がキャルに「面倒を見てくれ」と頼む。これを説得した恋人の演技は見物
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