映画「JFK」とトランプ暗殺未遂と今後の米国の対外政策(とくに円の対ドルレート)。長期上昇相場を支えるわが国の新NISAにも注目
2024・7・21(第1230回)
<huluより>
オリバー・ストーン監督・製作の超々話題作。ケビン・コスナー主演。あの事件のおかしい点を追求して大ヒットした。ただ、愛人のひとり、例えばジュディ・キャンベルをフランク・シナトラとJFKが「共有」していた、などは省略されている。
ジュディ・キャンベル<ウィキペディアより>
さて、今回のドナルド・トランプ暗殺未遂事件を聞いて「トランプ2.0」というストーリーを皆が連想したに違いない。
著名誌「フォーリン・アフェアーズ・リポート2024年7月号」の「トランプが権力に返り咲けば――「アメリカ・ファースト」が導く無秩序」を紹介しておこう。
「トランプが主張する「アメリカ・ファースト」の世界は、独裁体制で侵略に弱い弱小国、ウクライナなどには致命的なものになる可能性が大きい。
また、日本にとって特に注目すべきは、遠く離れた同盟国に対する関心が、大きく低下することである。
すでにわが国の株式市場では「対GDPの防衛費は従来の2%から3%にする」という読みから三菱重工業など防衛関連株は30~40%も上昇している。
一方、NY株の方はFRBの取りカジの(恐らく)誤りから、8、9月は下落するに違いない。ジワジワ具体化する不況が材料になる。
同誌の理論は単純化するとこうだ。ライターのハル・ブランズはジョンズ・ホプキンス大学特別教授だが、「秩序の崩壊」だという。
忘れるところだった。アメリカ人の性格からみて、きわめて強い運を味方にした候補者は、爆発的な人気が集中しやすい。
ことに今回は、認知症くさいジョー・バイデン大統領を差し替えよう、という動きがある位、民主党側も弱みをみせていた。日本のあるTVでは「これでトランプ確実」といった発言は大叩きに会ったようだが、もう誰の目にもトランプ圧勝は疑いを入れない。
とりあえず、「アメリカ・ファースト」主義は円の対ドルレートはドル高と円安だろうが、永くはつづくまい。介入があって逆転しよう。
どちらにしても、米国(現在はカナダ)の公的、私的年金の日本株買いが8、9月の夏休みをまって下値を支える。新NISAは3月に2323万の新口座が始められた。6兆円の新規資金が市場に流入した。私は強気だ。
政局相場になるからだ。
茂木幹事長が、9月28日、29日の両日が解散総選挙の有力候補日、とした。
パリ五輪(7月26日~8月11日)で、気がついたら総選挙ムードたけなわ、となっているだろう。
野党とくに立憲民主党は、つい何年か前の鳩山、菅内閣のひどさを知っている。自民プラス岸田内閣の支持率は55%近辺で、青木ルールの負けにはほどとういのが現じようである。
よく引用させていただいている箱田啓一さんは7月22日が目先の底値、としている。銘柄は外国機関投資家が買いました銘柄。
信越化学,ダイフク、富士フイルムを私は注目している・
★新刊発売中!★
『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)
(今井澂著、216ページ、税抜き1600円)
2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでのご購入はこちら)。
関連記事
-
谷崎潤一郎「痴人の愛」と中国の将来第(1084回)
何回も映画化されているし、余りにも有名な作品だから、ストーリーは簡単に。 高級サラリーマンが
-
不正会計に対する監査機能不全
これは東芝だけの問題か日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 2001年に発覚したエンロンの破綻は米国の企業統治史上最大の
-
壮大過ぎるカルダノADAに2つの疑問点
実録・投資セミナー 仮想通貨編【下の㊦】ジャイコミ編集部 投資セミナーに行けば、販売会社がどんな投資商品を売りたがっているのか、どのような
-
映画「明日に向かって撃て!」と実は泳げない私。トランプ対ハリスの新情勢。ここで仕込むべき有望銘柄
2024・9・22(第1239回) <アマゾンより> 「俺は泳げないんだ!」何
-
木村喜由のマーケット通信
トレンド追随のヘッジファンド、次の手は
原油急落後のディフェンシブ株ブーム*木村喜由のマーケット通信は今後、有料記事で掲載予定です。サンプルとして無料公開しています。 日