G・ガルシア・マルケス「百年の孤独」とバフェット弱気に対し、私の強気の理由。ポスト岸田をどうみるか
2024・8・18(第1234回)
<アマゾンより。病床でも読書してます!>
私は相変わらず病室の中だが、息子夫婦たちがちょくちょくきてくれるし、亡妻扶美子が夢の中に出て来るので、淋しくはない。昨夜なんか、笑いかけてくれた!
余禄もある。糖尿病患者の重視するHbA1C(ヘモグロビンA1C)が6.8%になった。6月は7.4%。正常値の6.2%まであとひと息である。
さて、今回とり上げるウォーレン・バフェット氏ひきいるバークシャー・ハサウェイの財務報告書が8月3日に公表された。4~6月期の動向は――(以下、「マーケット・エッセンシャル133号」による)。
アップル株の大量売却。手持ちの49%減少させた。
<「マーケット・エッセンシャル133号」より>
理由はハサウェイ氏は公表せず、周囲が「証券税制、つまりキャピタルゲイン課税のせい」としている。
私は違うと思う。真の理由は次の通り。
①米国経済は今後マイルドかハードかは別として必ずリセッションに入る
②PERがダウ27~28倍、S&Pで24~25倍は不況を前提とすれば割高である
③大統領選の見通し難
一方、日本の商社株は大もうけしている。さすが、というほかない。
では、私が米国株はダメだが、日経225は上昇すると断言する理由は次の通り。
①景気が今後どんどん良くなる。景気のサイクルがすべて上向く
②PERが安い。日経225の13~14倍は好況突入を前提とすれば安すぎる
③岸田首相の後任が誰にせよ、立憲民主党の支持率7.6%では、政権交代はありえない。
④キングメーカーを狙う麻生副総裁、菅前首相の動きで決まる、と断言する事情通は多い。
私はブログで岸田留任、再任を主張して来ただけに、ここは間違った。あやまります。
一時は私は上川陽子外相が有力と考えていた。理由は麻生さんが支持し、財務官僚が支持しやすいためだ。小石河は人気はあるが、麻生・菅両氏がクビをタテに振るまい。少なくとも今回は。
ただ、上川さんは力がない。少なくとも実力不足だ。茂木さんではないか。
さて、投資作戦。プラザ投資顧問の伊東秀広さんは「超一流株をバーゲンセールと考えて押し目買いに徹する」として①トヨタ、②三菱UFJ、③三井住友銀行、の3つを挙げた。私も賛成である。
もちろん、「半値戻しは全値戻し」の相場格言通り絶対に弱気にならないこと。
地震が多いので、大震災はウリではないかという人も、もちろん、いる。「起きてから考える」というのも一策だし、「天災に売りなし」という格言を想起するのも一策。私はもちろん後の方だ。
経済環境は大きく変わろうとしている。しかもいい方へ。これを疑わないこと。
では皆さん、GOOD LUCK!!
★新刊発売中!★
『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)
(今井澂著、216ページ、税抜き1600円)
2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでのご購入はこちら)。
関連記事
-
続「戦争と平和」世界リセッションに対する日本の強み。プーチン大統領の核兵器使用の可能性。そして2023年の大まかな見通し。 (第1150回)
今回はよく聞かれる質問をまとめる。 第1はドル高円安の今後。いつ迄?上限と下限は? 私
-
秀吉「備中高松城の水攻め」と新冷戦激化による日本株の再浮上(第1059回)
1582年、羽柴秀吉が毛利氏配下の備中高松城を攻めた戦い。秀吉軍の3万 に対し城方はわずか5
-
映画「最後まで行く」と、中国が覇権国になれない理由。そして4万5千円を狙う日本株(第1174回)
映画「最後まで行く」と、中国が覇権国になれない理由。そして4万5千円を狙う日本株2023・5・28
-
映画「この国の空」と急落株価は今後どうなる
今週も戦後70周年記念映画。昭和20年夏の東京杉並の善福寺の、銃後の市民生活を画いた高井有一の谷崎潤
-
基本の話by前田昌孝(第10回)
<なぜ指数に勝てないか> アクティブ運用の投資信託の過半は、運用成績がベンチマークの株価指数