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金融緩和の副作用が顕在化、年末急落を警戒
2021/11/15 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
インフレ率が急上昇、引き締めを市場が催促する状況に マーケットには催促相場という言葉がある。利下げが当然視されるような経済環境にあって、中央銀行の決定前に市場が実施を織り込んで、金利や為替の下落、株価の上昇などに動いてしまうような状態を指す。この反対に、利上げが当然視されるくらいに経済が過熱し物価が上昇した場合、利上げを当て込んで相場が動き出すことも当然あるはずで、言わば
株式投資は金持ちの「遊び」か
米国の自動車メーカー、テスラの時価総額が1兆ドル(114兆円)台に乗せたり、暗号資産ビットコインの取引価格が6万ドルを超えたりと、金融・資本市場では伝統的な投資尺度が消えたと思わせるような出来事が相次いでいる。ついていけない人も多いと思うが、あり余るお金を持った富裕層の「遊び」が激しい値動きをもたらしている可能性がある。 新興の電気自動車メーカー、テスラがいくら伸びているといっても、自動車販
ガラパゴス化した日本型投資信託の禍々(まがまが)しさ――その禍根は断てないのか
2012年以来のアベノミクス効果で日本株は大幅に上昇しており、米国をはじめとする海外各国の株も堅調に上昇を続けてきた。当然、投資信託への資金流入も順調に拡大してきたものと思っていた。統計上の投資信託残高は2017年に100兆円を超え、2021年末には150兆円超に達しているからである。 ところが個人金融資産の中身を見てみると、投資信託(公募投信)の残高比率が2014年以降ほぼ一貫して減少して