映画「カツベン!」と、トランプ→ペンスの政変と株(第991回)

周防正行監督の5年ぶりの新作。100年前の「映画」、じゃなく「活動写真」。白黒の無声映画だが、ナマ演奏とともに活動弁士(カツベン)が声色を使い個性的な語りで人気を博した時代を描く。  映画好きにはこたえられない作品で、娯楽作品として最上級のランクに入る。とくに主役の俊太郎(成田凌)が巧い。子供の時から映画にあこがれていたが、いつの間にかニセ弁士として盗賊団の片棒を担がされていた。イヤ気がさ

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急騰も過熱感乏しいのは、先物主導で柱の銘柄がないから

東京エレクトロン、年足の丸坊主の大陽線で年初から2.15倍に 英国は概ね事前予想通りの保守党勝利で、EU離脱の方向性は確定した。今後出てくる些末な問題は世界の投資家にとってほとんど無関係である。米中貿易交渉はほとんど米国が一方的に譲歩した内容。トランプ氏の一存で「第一歩の合意」を決めた模様で、選挙目当てでクリスマス前に「結果」をでっち上げたに過ぎない。氏は500億ドルの農産物買い付けと言うが

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明確な過熱シグナル出るまで日本株は堅調の公算

金利低下と自社株買いが世界の株式市場を後押し 投機資金による意図的な株価つり上げの色彩が強いが、日経225は13日に2万4千円台に乗せてきた。一応この上げは英国総選挙でのEU離脱の中核である保守党が圧倒的勝利をおさめ、ようやくブレグジット騒ぎが無難な形で決着する見通しになったことや、米中貿易交渉が最初の段階で合意の見通しとなり、ひとまず15日からの第4次関税引き上げが取りやめとなったことが歓

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英国総選挙、FOMC、米中4次関税、大忙しの1週間

どんなものでもシロクロ付けねばならない局面がやって来る せっかく気合を入れたタイトルを付けても文章が横道にそれたり軽く触れるつもりの話題が終わらなかったりで言いたかったポイントまで到達せずに終わることがよくある。前回、今後2年間波乱が続くと書いた本意は、多い土星と外惑星(地球より遠い惑星)が重要角度を形成し、一つの時代を画する可能性が高く、来年1月12日冥王星と合(ごう=0度)、12月21日

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映画「荒野の決闘」と来年のまだ注目されていない大変化の発生(第990回)

「私はクレメンタインという名前が大好きです」。ヘンリー・フォンダ演じ るワイヤット・アープのラストシーンでいうセリフだ。  この映画の原題は「マイ・ダーリング・クレメンタイン」。米国民謡の題で ある。女性に口説き文句は言えず、別れ際に名前が大好きというのが精いっぱ い。私も若いころ、気が弱くて同じような状態になったことがあり、このワイ ヤットとの性格には共感を覚えた。  お話はご存じの通り、アー

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先行き混沌、これから2年間は荒れ模様が続く公算大

導火線に火が付いた中国金融と安倍政権、混戦必至の米大統領選 米中貿易交渉が纏まるとか決裂とかの報道が出るたびにマーケットは右往左往しているが、実はほとんどが超高速取引業者の仕業らしい。全部コンピュータがAI(人工知能)で仕切っているのだが、判断材料にこの情報を組み込んであり、纏まる方向ならリスクオン、決裂ならリスクオフの売買注文が超高速で発されるようになっているらしい。筆者はこういう取引をア

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ドル高が続くなら上昇余地は依然大きいのだが

米国株安となるケースでは伸び悩みとなろう 師走相場は予想以上の好ダッシュとなった。何といってもドル円が節目の110円に向けて接近しているのが大きく、海外ヘッジファンドがなお多く抱えている円買い・日本株売りのポジションがスクイズ(歯磨きのチューブが押し潰されて中身がはみ出す様子=損切り)されている雰囲気。海外は感謝祭との飛び石連休で、国内勢がはやり立つような材料もなかったので、戻り高値更新でも

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