ここから景気回復期待だって?気は確かか

本格的な悪化はむしろこれから、米中摩擦は些末な事柄 米中交渉が歩み寄りの方向で、米国が追加関税の一部を撤廃を検討という報道が流れたため、米主要株価指数が足並み揃えて最高値を更新、長期金利も上昇してドル高となり、日本株にとっては強い追い風が吹いた。しかし市場関係者から来年の景気回復を期待する声が多いことには閉口している。むしろこれから設備投資の本格調整と雇用調整が強まって、収益性の悪化と資産価

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映画「ジョーカー」と(恐らく)2020年のトランプ→ペンスの政変と株(第985回)

ウォール街の友人から、この映画を私がまだ観ていないと言ったら早く観て感想を聞かせて欲しいと言われた。どうせアメコミの世界、とバカにしていた私が間違っていた。まぎれもない傑作だった。たしかに日米とも大ヒットしているだけのことはある。  ダークヒーローもの、だけではない。米国社会の分断をテーマにしており、しかもその「分断」の発生を明確に描写しているところにある。  不況のゴッサムシティ(

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投資の羅針盤 「親子上場ルールの厳格化を望む」

親子上場ルールの厳格化を望む ヤフーとアスクルの対立を契機として、親子上場の問題が再燃している。 一般に親子上場には否定的な見方が多い。親会社が子会社に対して優位支配的な立場になるため子会社の一般投資家が保護されず、株主の平等に反するからである。 しかしながらベンチャー企業の立ち上げが進まず、資金調達手段も限られている日本では、親子上場を新規企業育成のプロセスとして評価する見方も

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売買手数料撤廃の条件を探る

2019/11/02 | 上級, 有料記事

SBI証券などを傘下に収めるSBIホールディングスの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)が10月30日の決算説明会で「3カ年計画で手数料の完全無料化をめざす」と発言し、オンライン証券の株式売買委託手数料の撤廃が待ったなしになってきた。1999年10月の手数料完全自由化から20年。果たして日本でも委託手数料撤廃の条件が整うか、さまざまな角度から検討してみた。 米国の複数のメディアは11月21日、オン

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中間決算は半分終了、意外に健闘している企業収益

225銘柄の純利益は前年7-9月期に比べ5.6%増 本日までに225銘柄で四半期決算発表を終えたのは106社。時価総額は全体の49.4%。変動の激しい電機、機械セクターは8割方終わっており、5千億円前後の評価損が予想されるソフトバンクグループを除きほぼ大勢は決したと言ってよい。7-9月期の発表済み純利益は3兆2150億円、前年同期比5.58%増。ただし東電と野村で2千億円強の一時的利益が上乗

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ドル円も平均株価もまだスパークしていない

無線通信G5化で最大の障害は人間である 今週は日米で中央銀行会議があり、日本では週末にかけ主力企業の決算発表がピークを迎える。SP500が過去最高値を更新するなど、株価は世界的に堅調に推移しているが、米国企業の決算はけして良好ではない。S&Pのホームページで確認できるSP500対象企業の四半期実績・予想はどちらも低下傾向。筆者は、対中関税の追加引き上げは延期されるとしても結局は引き上げられる

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映画「イエスタディ」と昨年10月の思い出と意外なリスク (第984回)

ビートルズの美しい曲がちりばめられた佳作。「スラムドッグ・アンド・ミリオネア」の名監督ダニー・ボイルの近作だけのことはある。脚本は「ノッティングヒルの恋人」のリチャード・カーティス。  アイデアがいい。主人公は売れないシンガーソングライターで、或る夜帰宅中に世界規模でのナゾの大停電。事故を起こしてしまい気が付くと病院のベッドの中。前歯を2本失っただけで済んだ。(ポール・マッカトニーのバイク

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