映画「真実」と私がV字型上昇と信じる理由(第982回)

万引き家族」の是枝裕和監督の第76回ベネッイア国際映画祭のオープニング作品として出品した新作。主演にカトリーヌ・ドヌーヴ、助演にジュリエット・ビノシュとイーサン・ホーク。この芸達者ぞろいで、見ごたえのある作品になった。私は試写会で観たが、周囲でも高い評価の声が多かった。  映画のテーマは、国民的大女優という虚像になってきた主人公にとり、事実よりイメージの方が重要で、その方が彼女にとっての「

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予習が必要、ウォーレン候補の政策

社会的公正を重視、金持ち優遇のトランプ路線の修正必至 吉野彰氏のノーベル化学賞受賞は大変喜ばしい。対象になったリチウム電池は5年前の中村修二氏の青色LED開発に続く全世界の生活向上に資する大発明であり、日本の新素材系の研究開発力の高さを誇示する素晴らしいイベントであった。実際問題として、大量工業生産を実現し、知的財産のストックが豊富で、現に潤沢な利益を上げている企業でないと長期の揺籃期から市場投

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【上級者向き】なおドル円と日本株の上昇余地は大きい

基本は債券と中国のバブルの崩壊による資金シフト 史上最大級の台風上陸を間近にし、米中貿易交渉が山場を迎えようとしている時点で執筆しているが、筆者の大局観はほとんど変わっていない。リーマンショック後の世界の景気は、超金融緩和(金利低下と通貨供給増)による過剰投資が牽引し、当初の予想を大幅に上回り、かつ長期(ほぼ10年半)にわたる景気拡大が続いてきた。 通常の景気サイクルではITバブルのように

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愚かしいMMT理論、タダより高いものはない

歴史の検証を怠っている若造経済学者に悪乗りする政治家 日経朝刊の経済教室ではMMT(現代貨幣理論)が取り上げられている。簡単に言えば、「非常に強い信頼感を国民や投資家から獲得している国家では、長期金利が非常に低い水準で安定するはずなので、一時的に経済が悪化した場合、財政赤字を拡大させて危機から脱却するという政策が合理的である」という議論である。 筆者は「嘘だよ」と一笑に付している。経済、金

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緊急版「まだまだ続くお愉しみ」第983回 遂に来たドカン!底値は?どうするか?銘柄は?

三谷幸喜監督の最新作で、大ヒット中。主人公は悪徳政治家の主将黒田  (中井貴一)。あまりの非道で支持率2・0%だが、なお地位にしがみついて いる。ついに投石され、その一つが頭に命中、全く記憶を失ってしまう。この ことはごく少数のものしか知らず、政治のド素人が首相としての毎日を送る。  一方、愛想を尽かせた夫人は夫の元から逃げ出し、欧州に行く準備を進め、 まだ首相のハンサムな秘書(ディーン・フジオ

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ISM指数、注意信号だが今回の反応は過剰

あくまでも先行指標、45以下に下がらないと景気後退にならない 10月の声を聞いた途端に米国からはネガティブな材料が相次いでいる。1日はISM製造業指数が47.8とリーマンショック後の立ち直り序盤以来の低水準、2日はADP雇用報告(給与計算代行会社による概算値)が前月比13.5万人増に留まったうえ、米国がEUに対し75億ドルの報復関税を行うと決定(世界貿易機関がEU製エアバスの輸出において不当

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不自然な動き多し、明日以降4日間が重要

225入替の換金売りが出ていない、配当落ち分のTOPIX買いがまだ出ていない 3・9月末の配当落ち日から月末までは、よほど海外市場が大きく崩れない限り、投信や長期運用の機関投資家から受け取り予定配当額相当の株式先物買い(今回は概算で8千億円分)が入るため、月末までに配当落ち分を埋めて余りある回復を見せるのが通例だが、今回は27日、本日と結構な幅で下げ、ちょっと意外な感じである。 さらに

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