いつか来た道、フワちゃん銘柄への一極集中

全般堅調に見えるが上がっているのはネット系ばかり 数字の上では米国株価ほどでないにしても日本株は堅調で、3月安値からほぼ一直線に戻した6月9日高値に対し、TOPIX、225ともほぼ2%高となっている。ただしこの間の物色動向には偏りがあり、いわゆるバリュー系銘柄、伝統的ビジネスの銘柄は、バフェット氏の商社株買いとか出遅れ株物色へのシフトとか言われながらも、現実にはむしろ軟調に推移し

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ソーントン・ワイルダー「サン・ルイ・レイの橋」とラニーニャ現象と私の「それでもトランプ」説(第1034回) 

 小品でも忘れられない作品がある。劇「我が町」で有名なソーントン・ワイルダーのこの小説は、当時中学生だった私に強い印象を与えた。  当時我が家の近くに教会があって、何回か通ったが、神がすべてをおつくりになり、小鳥一羽の死も神意である、と聞いていた。ところが少なくともこの小説の前半は、これを否定するものだった。  ペルーのリマの郊外に険しい峡谷に吊り橋があった。1714年には橋は切れ落

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菅さん、それをやっちゃあお終いだよ

安倍政権の最も醜い部分を継承してはいけない もちろん日本学術会議の議員任命問題である。一応国家機関であるから議員は国家公務員になるが、だからといって「政府の方針に従わない幹部職員は更迭する」と言われても仕方ない、実務担当の行政職公務員とは違って、学術会議は政治からの圧力を受けずに正しいと思われる方向性を示す「責務」があり、そこに政府の方針に異論を唱えた人物だけ排除する、という今回

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バイデン政権ならGAFAの分割、一部国有化は十分ありうる

独占禁止法は民主主義実現に不可欠のツール Black lives matterという言葉はご存じだろう。「(白人の命と同様に)黒人の命だって大事だ」というのが正しい解釈と思っている。Matterという言葉はmaterialと親戚で、物質、素材という意味があり、事案、懸案事項という意味もある。Problemの示唆する問題ほどの緊急性はないが、無視できない重要性がある、というほどの意

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映画「鵞鳥湖の夜」と私の「それでもトランプ」説(第1033回)

 久しぶりに妻の渋い顔をヨソに有楽町まで足を延ばしてこの作品を観た。「浅田家!」の方は文庫で原作(?)を買っているのでこれから。「TENETテネット」はどうもこうも、あと一回見ないと、ストーリー自体がよくわからない。  なんでそんなにヒットしていない、それも中国映画を観たかったのか。理由はカンタン。フィルムノワールが大好きだからだ。とくに監督のデイアオ・イーナンの前作の薄氷の殺人」が良か

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第4コーナーを回った米大統領選、トランプ氏に大トラブル

ほとんど納税していなかった事実が暴露、保守層の離反は必至 米大統領選投票日は11月3日、5週間後に迫った。競馬に例えれば第4コーナーを回って各馬一斉にラストスパートに差し掛かるところ。地力に欠けるバイデン氏だが敵方の失策続きに助けられて現状ではかなりのリードを確保していると見られる。前々回、人口動態から見て有色人種の増加傾向は歴然で、比率低下著しい白人男性に強く依存する共和党の劣

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ステファン・ツヴァイク「歴史の決定的瞬間」と、トランプ大統領のコロナ感染 (第1032回)

 本題に入る前に、例の東証システム停止の件について、これは「事故」ではなく、某国の「脅迫」と考える。もちろん、お隣の大国のことだ、と私は推測する。  現代の戦争は、昔のような戦車やミサイルではない。電磁波を使って、信管まで止める。この国は米国と対立。日本は駐在している企業が続々と脱出計画を発表し、指導者は苦境にあった筈。日本の新首相に、オドシをかけ、これ以上米国側にスリ寄るのは止めろ。さも

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