「 木村喜由 」 一覧

「Rの悲劇」これから始まる長い物語

利上げとQTによって引き起こされる大規模な金融収縮   本日の表題はもちろんエラリー・クイーン作の超有名推理小説から引いている。Rの意味は寅年である今年のキーワードとした事象の頭文字、「TIGER」のRである。リセット、リフォーム、リトリ-ト、リジェクトなど今まで行われていたことが中止、撤回、撤収、資金引き揚げなどの事態に追い込まれるというイメージの全体を象徴している。

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日産・三菱のEV軽、日本における現実解を提示

各国の事情で大きく異なる「売れるクルマ」   ゴーン時代の負の遺産処理にコロナ危機が重なり、日産自動車と三菱自動車は正真正銘の経営危機に瀕した。日産の20年3月、21年3月期はそれぞれ6712億円、4487億円の純損失となり、株主資本は5兆3千億円から3兆9446億円に減少、一方で非効率な資産の圧縮を進め総資産は約19兆円から16兆4500億円に減少した。同様にその傘下にある

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米国株はテクニカルリバウンド、ここで日本株が頑張れるか

利上げに景気減速のダブルパンチ、投げ売り来るまで見送り   先週は久しぶりに米国株が大きく反発した。直近安値からの上昇率はNYダウが5.15%、NASDAQは9.93%である。ではこれで目先の底が入ったかと言えばさにあらず。以前書いたように、長期波動の第一波底入れ場面においては例外なく、買い方の多くが恐怖心を抱いてぶん投げる、パニック的な下げになるが、まだそれは起きていない。

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NYダウ8週連続安だが、まだ第一波の下げの途中

連続安は大恐慌以来だが下落率はごく小さい   メディアの見出しでは「歴史的な下げ局面」というが、投資家の立場で言えば重要なのは下落率であり、NYダウは1月6日の史上最高値から先週安値まで17.1%の下落である。より幅広い銘柄をカバーするSP500でも20.9%の下落。けして小幅ではないが歴史的な大幅下落局面というには不十分で、中途半端な下げがダラダラ続いているというのが実情で

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日本株は仕切り直しで戻りを試す局面

不透明感強いがやはり円安は増益要因   TOPIXのチャートを見ると3月9日で底入れ、25日までの急上昇で中期サイクルの上昇局面入りが確定。その後米株安に引き摺られる形で4月12日、27日の中間安値を形成し、中期サイクルの高値に向け再上昇というのが4月末時点の筆者の基本想定だった。しかしFOMCで利上げが決定された後、5月5日に暗号資産とNASDAQが暴落したことからほぼ1週

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水星逆行時特有の現象が目立つ

最大のものはイーロン・マスク氏のツイッター買収棚上げ問題   思考、感情、判断、好みといったものは、同一人物の中でも状況次第で大きく変化する。群集心理とか、状況に背中を押されるとかで、通常ならしない行動に踏み切ることもざらにある。筆者が市場予測に占星術の暗示を利用するのは、過去の実績において無視できない確率で、転換点やサプライズのタイミングに合致するからで、このレポートの愛読

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TIGERのRがことごとく実現化

Rから始まる英語の持つ意味が表面化   今年のキーワードとして寅年に引っ掛けて「TIGERに注意せよ」とした。タイトニング(引き締め)、インフレ、地政学的問題、選挙、様々なRで始まる現象である。選挙を除き、筆者が想像していた以上に事態が進展している。Rで始まるのはリフォーム、リセット、リコンシダー(再考)、リトリート(撤退・資金引き揚げ)など、現在まで進んでいたことの方針変更

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