「 木村喜由 」 一覧

ドル円、5月以来の110円台を活かせるか

マド開けで抵抗線を突破、伸びれば112円が見える 米中貿易交渉はまだ肝心な部分で合意していないものがあるが、米国市場は前向きな結果が出るものと決めて掛かっているようで、SP500とNASDAQが最高値を更新、さらに中国の為替操作国認定を取り下げたことから、中国による米国債の嫌がらせ売りの可能性も消えたということで、珍しく米長期金利安・ドル高の組み合わせとなった。 中国からわざわざ要人が

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今年は選挙と地政学リスクで大忙しとなる

米国はじめ各国で重要選挙、小池都知事は続投せず安倍首相も五輪後勇退へ 年初早々、馬鹿者がいらんことをするものだから相場が無駄な動きを繰り返している。暗殺されたイラン革命防衛隊のソレイマニ氏は5-6年前から米国の「できれば暗殺したい人物」リストに上がっており、さすがにイラン国内にいるところを攻撃したら侵略行為と受け取られかねないので、国民の6割強がシーア派であるイラクの反米軍事勢力(米兵600

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2020年は後半大崩れの危険性強い、強気は春先までか

株価、景気・信用サイクル、政治、占星術いずれも危険なシグナル 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。 新年は明るい調子で始めたいのが人情だが、思いとは裏腹に2年連続の大発会の急落である。225は昨年453円、今年は452円安。昨年は米国株高のおかげで8月以降頑張ってプラスで終わったが、今年よさそうなのは4月まで、それ以降は相当に下げる危険性があるという見

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来年の魔の時間帯、金星逆行は5月13日からの6週間

これだけは必ずチェックせよ、ドル円のチャートと中国の利払い不能案件 来年のマーケットについては、政治、経済、金融システム、個別の産業分野、アストロロジー、テクニカル分析など非常に多岐にわたって説明したいことがある。国別に及ぶときりがないし筆者の勉強や情報収集の速度にも限界があるので、アドホックに(時に応じて)なるべく読者の関心に沿った話題を書いていくつもりなので、お待ち頂きたい。 日本株に

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金融膨張時は景気予測が当たらない

一転にわかにかき曇り、雷雨に転じそうなパターン 土曜日の夕刊では債券王ガンドラック氏がさしあたり景気後退の兆候が見えないと語っていることが報じられた。それはそうだろう。景気成熟化の気配はあるが、鉱工業生産の悪化、企業業績の頭打ち、賃金やインフレの上昇などの典型的なシグナルは見当たらない。それは世界的に強力な金融緩和が継続し、それによって前倒しで需要が掘り起こされているからだ。 世界銀行の報

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来年株価が上がるとすれば業績でなく需給やM&A要因

アマゾンの再現を夢見た起業家や投資家 前回のレポートでは、来年を景気回復の年と位置付けて、業績回復を念頭に置いた投資戦略を主張する連中を馬鹿じゃないのと書いた。過去10年間続いてきた景気拡大局面では、設備投資は目一杯に行われてきた。超低金利と余剰資金の増大により、投資採算の基準となる長期金利は大幅に低下し、先進国の債券は米国以外金利がゼロかそれ以下になってしまった。この結果、運用難から運用機

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来年景気回復シナリオだって??どこ見てんのよ!

信用サイクルが収縮局面を迎えるのはこれから 毎年この季節になると各証券会社からアナリスト、ストラテジストらから来年の展望が一斉に出される。このところの株価堅調に加え、米中貿易摩擦が小康状態となったことから、一か月ほど前とは打って変わって強気に重心が掛かった見方が圧倒的になっている。 各セクターのアナリストは、それぞれの業界が抱える事情や課題を担当先企業とのやり取りから大まかなイメージを作り

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