「 マーケット通信 」 一覧

なぜ日本株が上がらないのか

予想通り菅首相が再選を断念、岸田・河野氏の一騎打ちか 8月23日付のレポートで菅氏が辞意を固めたのではないかと筆者の見解を書いた。若い頃から弟のように付き従ってきた小此木八郎氏が、横浜市長選に落選後にもう政治家は辞めると引退宣言したからだ。それはもう側近として仕える必要がなくなったというのが理由その1。菅さん自身が、自分の最近のツキのなさに嫌気がさしているのではないかというのがその2。少し政

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多事多難、そんな中で迫る225の銘柄入替え

東証再編で今回初めて新ルール適用 横浜市長選は直前段階で横浜市大元教授の山中氏が圧倒的リードと伝えられ、その通りの結果になった。市内中心部を選挙地盤とする菅首相の支援(個人名での応援広告も実施)にも拘わらず、小此木氏は惨敗し、「菅氏を看板として衆院選は戦えない」というのが与党議員のコンセンサスになったと思われる。安倍、麻生の大派閥の支持があってこそ無派閥の菅氏の続投が可能になるがその目は消え

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短期的にTOPIXが上昇しやすいパターンになっている

中期サイクル底入れから1か月程度は上値トライとなりやすい 前回TOPIXのサイクル分析を紹介したが、8月20日安値が目先の底値になった可能性はかなり高い。そうなると通常4-7週間は上昇局面となるから、サイクルのセオリーからは9月末前後までは強気でよいということになる。先週の下げは外国投機筋による売り仕掛け(米国債買い・米新興株買い・ドル売り・TOPIX先物売り)にトヨタショックが重なった特異

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心が折れそうになるトヨタショック

コロナ出口を信じて前に出ていた投資家にカウンターパンチ 19日の2時半、下げ渋っていた市場の空気が一変、急落に転じた。トヨタの4割減産の速報が届いたからだ。裾野の広い会社であり、愛着を持つユーザー兼投資家も多数いるから、悪材料は30分だけで消化できるはずがない。週末となる20日も大幅続落し2日間で10%近い下げとなった。もう半世紀近く株式市場を見ているがトヨタが主役となって市場を揺るがすよう

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新型コロナ、今週東京の新規感染が減少に転じれば峠を越す

政府は早く「指定感染症5類」に変更すべきだ デルタ株は従来株に比べ一段と感染力を高めており、10秒程度の室内共存、従来安全とされた旅客機内での感染も確認されている。事実上空気感染とされる自然再生産数8以上という論文が提出された。米国ではワクチン接種者、未接種者で感染に差がなかったという実例があり、政府当局であるCDC(疾病対策センター)は再びマスク着用の推奨を開始した。しかし一方で病原性、毒

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統計データをよく見ましょう

米国経済、コロナ、選挙、業績、中国、調べることが山ほどある 東京五輪が平穏裡に終わり、正常モードに戻りたいところだが、タイトルと小見出しに書いたように宿題が難問山積しており、お盆休みで一服した後は再び騒がしい日常が再開されるだろう。特に米国市場は都合のよいところだけ先食いしている状況で、これから年末に向けてはネガティブな部分の消化が必要となるため、楽観的に構えてはいけない。 年末までで

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基本戦略として、日本株は「やや多め」の保有を推奨

GPIFの4-6月運用結果は外国株が圧倒的成績 GPIFは正式名称を「年金積立金管理運用独立行政法人」という。落語の「寿限無」じゃないがあまりに長すぎて救助が間に合わなくなりそうだ。少なくとも当局の言語センスが劣悪なことを示しているとは言える。英訳名を日本語にすると政府年金投資基金だが、この方がずっとましだと思う。 そのGPIFが先週4-6月の運用実績を公表した。6月末資産額193兆3

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