「 マーケット通信 」 一覧

【上級者向き】巨額の先物売り、外国投機筋の行動を読む

過去2か月間で外国人は7兆5千億円の売り越し、75%が先物 1月9日から3月9日までの9週間で、外国人は現物先物合計で7兆5千億円分の株式を売り越していた(直近は5千億円の売り越しと推定)。このうち現物は1兆8千億円だったのに対し、先物は5兆7千億円で、売り越し額のほぼ4分の3が先物だったことになる。2年前の年初にも、原油価格の急落により財政が悪化した産油国系の国富ファンドが大量の換金売りを出し

続きを見る

【上級者向き】押し目を拾い株式ポジションを高めるべし

ヘッジファンドが大量の円買い日本株売り、業績順調で割安感が強まる 2月9日から3月9日までに、TOPIXは1%弱下落した。この間ドル円は2%ほど円高に振れていたうえ、推定で外国人の売り越し(先物含む)が推定2.5兆円に上っていたため、むしろよく踏ん張ったということができる。海外投機筋が推定3兆円以上売り越した模様だが、何といっても株価指標面の割安感が著しいため、内外の長期投資家がこぞって安値拾い

続きを見る

【上級者向き】世間が考えている以上に物価上昇は早い

日銀首脳候補者各氏の言葉に嘘はないが、物価上昇圧力は想像以上 9日の日銀政策決定会合が現在の任期における黒田総裁が議長として務める最終回である。昨日までに正副総裁候補の国会所信表明が行われたが、各氏とも物価上昇率2%定着まで金融緩和を続けるという意向は鮮明だった。ところが海外勢の見方では、近い将来にも現行政策の引き締め方向への変更がありうるという見方が次第に強まっており、それが全ての理由ではない

続きを見る

【上級者向き】やっぱり安すぎる、少額の買いを入れるべき

悪材料を膨らませ過ぎている、現時点で危機の兆候はなし トランプ氏が輸入鉄鋼・アルミに懲罰的追加関税を課すということで市場心理が悪化、一方で海外では欧米に追随して日銀も引き締め方向で政策転換を行うという根拠のない予想を振りかざして円高を煽る向きがあり、ドル円は105円に接近したため、株価も3週間前の安値を割り込んだ。 昨年の日本の貿易額は輸出が78兆円、輸入が75兆円。このうち対米鉄鋼輸出は

続きを見る

【上級者向き】最大ヘッジファンドの総帥レイ・ダリオ氏はどう考えているか

グローバルマクロ戦略で機敏な動き、実績は群を抜く 今週もヘッジファンドと思われる先物売買が市場を席巻しており、日経225は先週末から500円上げたかと思ったら700円も下げてしまった。この動きを裏付けるほど大きな経済ニュースは見当たらないので、些細な情報を針小棒大に取り上げて動かす投機筋がこの動きを作っているとみてよいだろう。 以前にも書いたように最近の日本株市場ではマクロ経済の動きを先取

続きを見る

【上級者向き】問題先送り型の上げ相場、強気一本になれない

ヘッジファンドの関与が多過ぎ、為替も米国株価も納得いかない動き 日本株は1月23日にオーバーシュート気味の高値を付けた後2月14日の安値まで3週間急落、本日その間の下げ幅の40%戻しとなっている。一応、9月8日から始まった中期サイクルは底入れして新サイクルに入っており、次の高値を目指す過程に入っていると見ているが、力強い戻りという感じはない。 大きく戻している日は露骨に225先物と値がさ品

続きを見る

【上級者向き】投機筋の売りを丹念に拾う長期投資家

年初来の外国人売り越し額はほぼ5兆円に 海外投機筋の敗戦処理の売り物が続いており、年初から2月16日までの7週間で外国人の株式売り越し額は1兆1582億円、先物は3兆7200億円、合計4兆8788億円となっている。今週も3000億円程度の売り越しと推定されるので、累計で5兆円程度の売り越しと見てよい。売っていた中心勢力はマクロ系のヘッジファンドと見られる。6-7兆円規模で売っていただろう。この他

続きを見る

PAGE TOP ↑