「 岡部陽二 」 一覧

【中・上級者向き】 投資の羅針盤 銀行株は魅力を取り戻せるか

日経平均株価は乱高下を繰り返しながらも、26年ぶりの高値圏にあり、さらなる上昇も期待されている。 ところが、金融株、ことに銀行株は2006年来趨勢的に比重を下げ、11月以降の上昇相場局面でも取り残されている。新高値追いの米国市場でも、金融株は年初来ニューヨーク・ダウの上昇をかなり下回っている。(図1) このような状況を踏まえて日銀が半年に一度公表する「金融リポート」2017年9

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 日経平均より注目すべき東証2部・JASDAQの上昇

今年の日経平均株価(東証1部上場225銘柄の修正平均株価指数)は、円高で下振れする局面もあったものの、企業収益の拡大を背景に上昇基調を続けた。 10月には16日続伸を記録、2015年6月に付けたアベノミクス相場の高値2万0868円を上回って18年半ぶりの高水準となった。TOPIX(東証1部上場全銘柄の単純総平均株価指数)もほぼ同様の堅調さで推移している。(図1) しかしながら、今年の株

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 「投資から貯蓄」と逆流する個人マネーへの対処策は?

日銀が9月20日に発表した資金循環統計によると、家計の金融資産残高は6月末時点で、前年同期比4.6%多い1,832兆円と過去最高を更新した。金融資産のうち、証券投資残高は315兆円で、構成比17.2%となっている。 個人金融資産に占める証券投資の構成比推移を見ると、2006年の19.9%と比べ大きく落ち込んでいる。 これは国債の投資残高の減少が響いているだけではない。株式・投信への投資は値

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 増える株主提案に「物言う株主」の活性化を期待

今年の6月株主総会の最大のトピックスは、株主提案の大幅増加と一提案の可決であった。一方で、会社側提案の総会議案への賛成比率の低下傾向が続いている。 このような株主総会での「物言う株主」の動向をどう評価すべきか、具体的な事例に基づいて考えてみたい。 株主提案は過去最高を更新 2017年3月決算会社の提示株主総会における株主提案は、40社・212件となって、社数・議案数ともに過去最高となった

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 上場企業の新陳代謝促進を

最近の企業不祥事関連のニュースを聞くにつけ、東証の上場廃止基準はどうなっているのかと、その運用方針に疑念を抱かざるを得ない。同時に、上場維持に心血を注ぐ企業の経営戦略にも理解できないところが多い。 いくつかの具体例を基に、問題点と解決策を模索してみたい。 企業側の都合で簡単に延期される決算 東芝をはじめ、監査法人との対立などで監査証明が得られないために、決算発表を延期する企業が続出してい

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 オーストラリア株は世界的にも高配当利回り

高配当利回りのオーストラリア株に注目 主要国の金融緩和により、日欧ではマイナス金利が長期常態化し、債券市場への投資機会が大きく減退している。 一方、配当利回りの高い銘柄の比重が比較的に高い先進国株式市場では、債券利回りを大きく上回る高配当利回り株への投資による利回り追求の機会が増大している。 先進国の中でも、オーストラリア株は配当利回りの水準が高く、投資対象として注目を集めている。個

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 惑わされずに「投資の鉄人」になろう

個人投資家にとっての長期・分散投資の重要性とその実行に当たっての要諦を説いた「投資の鉄人」(日本経済新聞出版社・2017年4月刊)を紹介したい。 この本は書店にあまた飾られている投資の指南書とは一線を画し、証券投資で個人がしてはいけないことを具体的に示してくれている。「罠」にはまらないために「してはいけない」ことからのアプローチには希少価値があり、真に「投資の知恵を身につけることができる」一

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