収益性を1期で判断できないのはなぜか?
「投資のための財務分析」総集編③

公開日: : 最終更新日:2015/07/06 ゼロから学ぶ投資 ,

金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第26回

ここまでお届けしてきた「投資のための財務分析」の総集編として、投資の決定をどのように行うべきかを4段階のチェックポイントとしてまとめました。

会社の健康診断に問題がなければ、いよいよ会社の価値を探ります。

チェック3 収益性を知る

会社の価値を探るには収益性を見ることになります。これは1期だけではなく長期の趨勢を見ることになります。期間は最低でも過去10年は見たい感じがします。下に岡谷鋼機の過去10年の損益計算書を示します。

岡谷10年

 

 

これを見ると、2007年~2008年に業績のピークがあり、その後リーマンショックで2010年2月期は売上高、利益とも大きく落ち込んでいます。2011年以降業績は回復してきており、前期2014年2月期は、利益的にはほぼピークに近いところまで戻しており、純利益は過去最高を更新しています。

 

この会社、上位取引先にトヨタや小糸製作所などの名前があり、世界的にビジネスをやっている会社への販売がかなりあることが想像できます。内需型というより、世界経済の動向が影響する会社だと思います。したがって、今後も業績の振れは予想されますが、よほどのショックがない限り、営業利益で120億円以上、経常利益で140億円以上は計上できる実力はありそうです。

 

利益について過去10年の平均および直近の数字から今後10年を見通すとつぎのようなものが想定できます。

岡谷見通し

ここまでの3つのチェックポイントを基に、投資に値するかどうかを考えます。

次回はいよいよ「投資のための財務分析」シリーズの最終回です。

金融リテラシー講座 第27回終 会社の値段と収益率からどう投資を判断するか? 「投資のための財務分析」総集編④

フィナンシャル・アドバイス代表 井上 明生

金融リテラシー講座を第1回から復習しよう!コチラをクリック

関連記事

ROAがどの程度なら投資してよいか?
ROAとROEを算出する②

金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第18回 前回お話したことは、 会社の値段を分

記事を読む

四季報は最新刊だけ手元にあればいい?
損益計算書を読み解く④

金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第16回 「四季報」を使って第二のお勧めは、会社の10

記事を読む

損する前にこれを読め!
損する人の心理を赤裸々に描写
『あやしい投資話に乗ってみた』

ジャイコミ編集部 誰しもが避けたい投資関連でのトラブル。だが、実際に投資してみてからでないとわから

記事を読む

なぜ金利が低いプランで借りた方が返済額が大きいのか?

金融リテラシー講座「投資のための金利計算」3回 フィナンシャル・アドバイス代表 井上 明生 前回

記事を読む

「債券投資は大きく儲からない」のか?

金融リテラシー講座「投資のための金利計算」1回 フィナンシャル・アドバイス代表 井上 明生 今回

記事を読む

ジャイコミメンバーの特典


メンバー登録はこちら

投資歴40年のベテラン投資家等による
他には無い、生涯の資産運用に役立つ、
本物の投資家によるマーケット情報!

投資家・経営者・業界のプロ達も読む
(有料記事の執筆者紹介はこちら)

ジャイコミをフォローしよう


ジャイコミをフォローしよう
 


メディアとは異なり、利害関係が無いNPOだからできる唯一の中立な情報サイト
『真の情報を、数多くの人々に広める』
  • より賢く、豊かで自立した投資家を育てる

    by NPO日本個人投資家協会
PAGE TOP ↑