続「戦争と平和」世界リセッションに対する日本の強み。プーチン大統領の核兵器使用の可能性。そして2023年の大まかな見通し。 (第1150回)

今回はよく聞かれる質問をまとめる。

第1はドル高円安の今後。いつ迄?上限と下限は?

私は、明年第2・4半期に米国FRBが公定金利の引き下げに転じれば、円安は円高に変わる。上限は152円、これは日米協調介入でこれ以上ゆかせないという意思表示でもあった。

一方、円高は米国側が援護射撃してくれるので、日本製造業大企業の計画レート(明年には114、5円か)に止まる。

つまり、110円台央と130円台央のボックス相場に入る。

へ寝返されているが

第2は、明年3月期末の日経平均は?

私は、3万円トビ台は2回ついてその後

3度目の正直で今度は抜く。その後は、日本の政界、特に地方選挙

の結果次第、とお答えしている。

市場の3分の2を占める外国人投資家は、政治の安定性をとくと重視する。政局不安になれば後半は、正直言ってわからない。

第3は、ウクライナ情勢の今後。

2つ、ロシア有利と不利の情報が入っている。

まず、ロシア有利。

インフラ中心にウクライナを攻撃しているが、これで厳寒を乗り切れるかどうか。なにしろ冬将軍にはナポレオンやヒトラーも敗退した。クトゥーゾフ将軍ではないが、冬はロシアにとって最大の武器だ。

逆に、ロシア戦車を分解したら、家電に使う粗悪な半導体を使って作った。兵糧攻めが効いているとの見解もある。(プラザ投資顧問伊東秀広さんによる)

私は歴史的前例もあるし、とりあえず今後2、3ヶ月はロシア有利。とりあえず厳寒は双方の攻撃能力を下落させる。その後は、兵糧などが、半導体だけでなく原油、天然ガスの○○のガタ落ちで、最終的には「休戦」。

ついでに。核兵器を使うかという質問だが、私は9割9分、使わないと答えている。理由はカンタン。中国習近平主席が、使うべきでない、と述べ、プーチン自身も、自国の防衛のためにのみ使うべきだ、としている。

第4の質問は、明年の米国大統領選と、今回の民主党善戦。それからトランプ氏の今後、である。

中間選挙の投票前の世論を振り返ってみよう。リアル・クリア・ポリティクス(RCP)によると、1ヶ月前の予想は次の通り。

上院で民主党48、共和党52。下院では民主党180、共和党220、接戦300。州知事は民主党 20、共和党30。

蓋を開けてみれば、上院は民主党51で民主の勝利。

下院は共和勝利したが、現実には敗退が多く、州知事民主党23、共和党25となった。

やはりトランプ氏。大統領出馬を匂わせる発言がひびいたと見た方がいい。下院上院の差はなく、トランプ氏が支持した候補は軒並み敗退した。

やはり「賢いトランプ」と許されているフロリダ州知事デ・サンテイス氏(共和)が有利なのではないか。

第5は、中国の台湾進攻はあるか。

私は、ここ3年は絶対ないと答えている。

「新チャイナ・セブン」を含めた習体制3月期は亀が首ををすくめるような防衛体制に入る作戦をとっている。新冷戦の本格化に備えたためである。問題なのは若年層の失業で、「第2の天安門」は起こりうる。

第6は、世界的リセッションへの不安。

世界第1位の米国、第2位の中国。そしてユーロ圏も不明なのだから、可能性はないとは言えない。

しかし、日本は大丈夫、と自信を持つて言える。

  1. 貿易依存度が低い
  2. 内需のリベンジ需要の強さ
  3. インバウンド
  4. 円安

などなどがあり、2023年前半の日本経済の世界に対する相対的優いせいは大きい。(何なら次回に詳しく書きます)

表「2021年の貿易依存度」

国名順位貿易度/GDP(単位:%)
香港1363.6
日本18129.3
米国19519.9
中国16533.9
ドイツ6171.1
ロシア13545.1
スイス3592.0
韓国6968.1
世界計44.8

最後に、注目銘柄を。(推奨ではありません。念のため。投資はあく迄も自己責任で。)

  1.  ベトナム経済ファンド(各社みんな出しています)
  2. 外国人がここ2年で大幅に持ち株に手を挙げた銘柄を4つ。

ギフティ(4449)外国人持株比率32.1% 2年前比23.8%増

メドビア(6095)29.1% 2年前比18.5%増

SUMCO(3436)50.4% 2年前比15.7%増

日本ペイント(4612)72.6% 2年前比13.9%増

では皆様、お元気で!寒くなりましたね、カゼなんかひかないように!

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