第1回:急増する「証券口座の乗っ取り」被害 ― 資産を守るために今できること

■ はじめに
近年、特殊詐欺の手口が巧妙化しており、特に「証券口座の乗っ取り」を伴う被害が投資家の間で急増しています。
犯人は、電話やメール、SNSなどを通じて個人情報を聞き出し、本人になりすまして証券会社の口座にアクセス。株式や投資信託を勝手に売却して資金を奪うという悪質な犯罪です。

あなたの大切な資産を守るためにも、最新の詐欺手口とその対策を知っておくことが不可欠です。

■ 実際の被害事例
「証券会社のセキュリティ確認」と偽ってログイン情報を聞き出す電話

本物そっくりな偽サイトに誘導され、パスワードを入力させられたケース

「不正アクセスが検出された」と不安を煽って、本人から情報を引き出す手口

特に高齢の投資家や、インターネットに不慣れな人が狙われやすく、一度乗っ取られると数百万円単位の損失に発展することも珍しくありません。

■ よくある手口の特徴

  • 金融庁や証券会社を名乗る電話・SMS
  • 「重要なお知らせ」と題した偽のメール
  • 本人確認を装ったフィッシングサイト
  • 「投資詐欺の被害を回復させる」などと再度アクセスを求める二次詐欺
  • パソコン等に偽の警告画面を表示し、サポート窓口と称する電話番号に電話をかけさせ、重要情報を不正に取得する

■ あなたの資産を守る対策

  • 公式アプリまたはWebサイト(ログイン前にURLを確認する)以外からログインしない
  • SMSやメールにあるリンクは絶対にクリックしない、リンクからログインしない
  • 不審な連絡は無視し、正規の証券会社窓口や金融機関に確認する
  • パスワードや暗証番号の使い回しはNG。定期的に変更すること
  • 二段階認証、生体認証などは必ず有効に(ログイン通知などの設定もオン)
  • 身内にも情報共有を。特に高齢者には口頭で注意を促すことも有効です

■ 被害にあったらどうする?

  1. 速やかに証券会社に連絡し、口座凍結や再発行を依頼
  2. 金融庁または最寄りの警察へ相談
  3. 他の金融サービスやメールなどの連携アカウントも変更する

■ まとめ
「自分は大丈夫」と思っているうちに、詐欺師は次のターゲットを探しています。
情報を正しく知り、冷静に対処することが何よりの防御策です。

今後も「資産を守るための防犯講座」では、最新の詐欺手口や防衛策を定期的にお伝えしていきます。
ぜひご家族やご友人とも共有してください。

-次回予告-
「投資系YouTube広告に潜む罠 ― 高利回りは本当に安全か?」


NPO日本個人投資家協会を寄付で応援

よろしければこのサイトを運営している日本個人投資家協会を寄付で応援してください。

寄付で応援


※1,000円以上


安心してご利用いただくために
  • クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
  • 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
  • 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
  • 寄付完了後に表示される「DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。
  • 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。

関連記事

こんな金融商品にご用心
実は高いクラウドファンディングのリスク
未公開株の解禁は時期尚早【下】

楠本 くに代 金融消費者問題研究所代表 前回、英国の金融規制機関であるFSA(現FCA)が、かねて

記事を読む

インドネシア高利回り商品が熱い!
実録・投資セミナー 海外銀行口座開設編

ジャイコミ編集部 投資セミナーに行けば、販売会社がどんな投資商品を売りたがっているのか、どのような

記事を読む

ロシア 没落の始まりか

2年前、新型コロナウイルスが突如として世界の人々を襲いました。誰もが想定しなかったことです。ところ

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「プリシラ」と4回目の挑戦で2000ドル(オンス)を突破した金相場。目標値とその時期

映画「プリシラ」と4回目の挑戦で2000ドル(オンス)を突破した金相場。目標値とその時期 2

記事を読む

JAIIの20年⑤
投資クラブをめぐる攻防
大蔵省のアンドン部屋でやりあう

日本個人投資家協会事務局長 奥寿夫  1995年2月に個人投資家協会が発足して、最初に取り組んだの

記事を読む

PAGE TOP ↑