藤沢周平「用心棒日月抄」とトランプのディープステートに寝返ったこと。そしてインフレの高まる足音.日銀のETF売りへの対策
2025・9・28(第1292回)
本当は真夏にこの「用心棒日月抄」はとり上げたくなかった。この傑作は、赤穂四十七士の討入りのウラ話が入っているからだ。内匠頭切腹の3月か討入りの12月がいいのだが。やはり九〇をすぎると、余命が少ない。ご勘弁を。
① 「用心棒日月抄」は傑作どころか時代物としては「大々傑作である」シリーズとなっていて、②孤剣、③刺客、④凶刃になっていて、第一部がこれ。一番いい。
人間、老年になったら藤沢周平ファンになるのがいい。士道ものも、市井ものも、また「三屋清左衛門残日録」のように、リタイアしたビジネスマン必読のものもある。もっとも、CSTVで、北大路欣也主演のシリーズがあり、これでも楽しめる。
少々宣伝がすぎたが、何しろ藤沢時代モノの世界にドップリつかって、至福の境地に入られる方が、ひとりでもふえるのを私は希望、いや期待している。
今日のテーマは、ジェイソン・モーガンという麗澤大学准教授の「ディープステートに寝返ったトランプ!」という本である。勿論、ディープステートは、米国のウラの、本当の為政者である。

<アマゾンより>
トランプ大統領がディープステートの最後の“敵”だったが今や、何も戦わない存在になった。
理由の一つは2024年7月13日の暗殺未遂事件である。
本来トランプ氏を守るべきシークレットサービスが、犯人が準備するのを見逃し、結果はラッキーなことに耳をかすめただけだった。
結果はどうなるか。ジェイソン・モーガン氏は「米国が経済政策、社会も一気に弱体化する」としている。もちろんくわしくは本を読んで頂きたいが「はじめに」の終りに「トランプ氏の叛逆は、日本のチャンスでもあります」としている。再び云うとディープステートとは米国をウラから支配している一群のリーダー達を意味する。
それよりも何よりも、はっきりとインフレの兆候がみえて来た。不動産(とくにマンション)に始まり、金、暗号通貨などなど。これはすでにこのブログでご紹介した。これにくらべると、FRB議長のクビの話なんて、小さい小さい。
市場は植田日銀のETF売りで大幅下落を演じた。私は中長期で10万20万を予想しているから、びくびくしなさんな。

<日本経済新聞より>
タンス預金は2023年1月時点で、過去最大の60兆円までふくらんでいた。これが2025年7月には約47兆円となった。紹介した日経新聞は①金利上昇、②強盗リスクの意識だ。しかし本音はインフレの足音を聞いているためだろう。
では銘柄。最新号の週刊東洋経済が「上昇率50%をめざす」として次の4銘柄を挙げている。
①日揮HD(1963)
②グンゼ(3002)
③王子HD(3861)
④岡野バルブ製造(6492)
材料は次の通り(出所:週刊東洋経済2025.9.13-20号P.48)
「日揮HD。総合エンジニアリングで国内首位の企業。巨額の工事引き当て損失が消え、カナダのLNG(液化天然ガス)プロジェクトが軌道に乗り採算が急改善、今2026年3月期は3期ぶり営業黒字化の見込み。株価は復調を完全には織り込んでいない。またアラスカのLNG開発に絡んだ思惑買いなども継続しそうだ。
次はグンゼ。紳士肌着のイメージが強いが、近年は特殊プラスチックや腹腔(ふくくう)鏡下手術などで用いられる内臓癒着防止材などの医療事業が伸長中。DOE(株主資本配当率)4%を打ち出し、配当利回りも5%台と魅力的だ。
製紙国内首位の王子HDも、配当利回り4%台半ばが見込める。同ビジネスはアジアなど海外に目を転じれば成長産業。しかも銀座の一等地に本社を構え、グループで国内外63.5万ヘクタールという森林を保有・管理する。今26年3月期から3年で自己株1200億円取得といった株主還元策も打ち出す。
最後は北九州市が本拠の岡野バルブ製造。電力向け大型高温高圧バルブ最大手で、原子力や火力発電用に強みを持つ。「AI半導体」などで電力需要増が予想される中、世界の潮流は「原子力発電再評価」。日本も「第7次エネルギー基本計画」で「原発の最大限活用」をうたう。こうした中、同社は国内原発向けバルブ製造が想定超で、利益率の高いメンテナンスも貢献。今25年9月期以降は売り上げ・利益とも順調に回復しそうだ。」
最後に時代物にて、私の好きな天才、信長の幸若舞のひと言。
「死のうは一定」。
では皆さん、Good luck!
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