再び「国宝」ドローン大革命、そして関連銘柄

2025・10・5(第1293回)

アマゾンより>

「国宝」の大ヒットが方々で話題になっている。歌舞伎の世界という最も古典的な世界での大ヒット。興業の着想の革命といつてもいい。

いま、世界の国防産業に大革命が起きている。

「驚異的なドローン革命」という論文がくわしい(フオーリンアフヤーズNo.9 2025)。ドローンはいまや、かつて戦争の生命線だった砲弾にとって代りつつある。

まあこのためアメリカが兵器の実験場としてウクライナを手放さず、ロシアにドローンによる大打撃を与えつつあるのは、読者の皆さんご存知であろう。

そこで、日本と世界のドローン市場の現状と見通し、メーカーとなる。しかし、兵器としてのドローンはマル秘なので判らない。当然、世界のマーケットも同じ。本当は兵器のことを書きたいのだが、資料がない。どうぞ、ごカンベンを。

まず日本。2024年のドローン市場規模は4371億円で前年度比13.4%増。2025年度はインプレス総合研究所によると4987億円。2024~2030年度の年間平均成長率は15.2%に達し、2030年度には1兆195億円に達する。

お宝銘柄発掘ラボより>

次に世界。2024年138億6000万ドルと推定されている。2025年の173億4000万ドルとして2032年までに652億5000万ドル。成長率は20.8%である。日本円にして昨年は2.3兆円、2032年には約9.8兆円と推定されている。

何で兵器以外で伸びているのか。日本に戻ると、「サービス市場では、特に点検、土木・建築、農業の分野で、ドローンの社会実装が着実に進んでいる。

2024年度の点検分野では、特に送電網・鉄塔や基地局鉄塔の分野で、ドローン点検の商用化・実用化が進んでいます。自社保有の設備を自らドローンで点検していたユーザー企業が、そのノウハウを活用したサービスを外販する動きも見られる。

また、大規模建造物の天井裏や下水道の管渠、ボイラーやダクトの内部など、狭小空間におけるドローン活用が普及し始めています。さらには、大規模な災害や社会的影響の大きい事故などをきっかけに、ドローンの新たな活用方法について認知が広まりつつあり、より多様な場面でドローンが活用されることが見込まれている。」<お宝銘柄発掘ラボより>

さて、銘柄。方々に聞くとACSL(6232)がいいらしい。

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次にテラドローン(278A)。

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以上。これが出るころには新総裁が決まって前向きムードが出ているだろう。11月ぐらいまで強いのではないか。

では皆さん、Good luck!

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