映画「トリプルクロス」と急変必至の日・米・中の力関係。FRBの利下げの影響
2025・12・21(第1304回)

<アマゾンより>
第二次大戦の期間、ヒトラーのドイツと英国の双方のスパイを同時に務めた男がいる。そんなバカな、奇蹟でも起きなきゃ、という声がきこえそうだ。
クリストファー・プラマー主演、テレンス・ヤング監督の1966年作品は、まさにそうした奇蹟を取扱った傑作で、私は実はあまりの面白さに3回も観た。
「奇蹟」というと私が1299回(本年11月16日)に刊行した「海洋資源大国」のブログを想定していたんだなあ。日本の再生を予想する材料だから。
以下、一部を抜いてお目にかける。
「今回の日米首脳会談で「レアアース共同供給網の構築への日米連携」が議題の中に入っていた。(ラトニック商務長官の両国首脳会議以前の訪日)リストの中に、レアアースが入っている。
対中国でレアアースを握られているのが、米国にとって何とも悩ましい。しかし生産ベースで76%、製品供給ベースで92%を中国が握っているので、目先はどうにもならない。
そこに「南鳥島で1600万トンのレアアース鉱脈が見つかり、品質は米国産に比べて20倍いい」というニュースが飛び込んだから、トランプ=高市会談の中に入っているのは、当り前である。
(中略)
レアアース市場は2024年39億5000万トン、8.6%の拡大ペースで、2032年には81億5000万トンに達する。5500メートルの深海だが、AIとロボットが採掘する。」(11/16ブログより)
この中で、特に注目されるのが「南鳥島でのレアアースの発見」である。100兆円以上の価値が期待できる。」
何でこれが三国間の力関係に寄与するのか?
中国がトランプ政権をおどかす「切り札」が「レアアースの対米輸出を止めるゾ」というオドシである。電子製品全般に使うレアアース市場の92%を中国が押さえている。云うことをきかざるを得ない。
ところが日本にこれがあるとなれば、米国は日本を援助し、レアアースを確保したい。
となると、いくら中国が高市政権をおどかしても、表面上はともかく、実質的にウラから援助しつづけるのが「トランプ2.0の政策の力」となる。
幸いなことに、中国は不動産バブルが弾けて低成長期に入った。日本の銀行危機の体験を自分自身体験した私にとっては、あと2、3年で一生懸命かくしていた財政危機が一ぺんに表面化する。
一方、米国の利下げで景気がどう動くか、である。伊藤忠総研の資料を使う。
「12 月 9~10 日の FOMC では、政策金利を0.25%pt 引き下げて 3.5~3.75%にすることを決定した。利下げは 3 会合連続となる。パウエル FRB 議長は、会合後の記者会見で、今回利下げを決定した理由として、労働市場の冷え込みと、それに伴う賃金インフレ懸念の弱さに言及した。そのうえで、現在の政策金利は中立金利の上限(中立金利の範囲内)に位置し、労働市場の急激な悪化は見られないと考えていると述べた。また、トランプ関税の財(モノ)物価への影響は 2026 年 1~3 月期頃にピークを迎えるとの予想を示し、その影響は一時的なものとの見方を維持した。
なお、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁とシカゴ連銀のグールズビー総裁が金利据え置きを主張した一方、ミラン理事が0.5%pt の利下げを求めた結果、3 人が反対票を投じる異例の会合となった。」(伊藤忠総研「Economic Monitor」より)

<伊藤忠総研「Economic Monitor」より>
チャートにある通り、2026年から2028年にかけて成長率は低下する。不況ではないが、失業率の高止まりを考えると、やはり期待成長率の低下は仕方ないとみている。
NYの株価は明らかに高すぎる。弱気相場入りで対応するのが良いと考える。
最後に日本株。弱気作戦はとらないこと、新値更新を信じて、押し目を買うこと!
では皆さん、Good Luck!
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