実は緊迫化している対中包囲による局地戦の可能性 (第1062回)

このブログの愛読者の方々は、私が米国の軍事産業の株価から「どうも冷戦がホット化、つまりドンパチやらかす可能性を示している」と読んでいることをご存知と思う。

 これをウラ付けしてくれる情報を頂いた。SAIL代表の大井幸子さん、以下ニュースレター4月27日付をご紹介する。

 「先週末から各国の海軍の動きが目立っている。」以下概要をまとめる。

① 4月24日。中国海軍の強襲揚陸艦「海南」が大型駆逐艦と原潜を伴い南シナ海に向かった。

② 英国の最新鋭航空母艦「クイーンエリザベス」がインド太平洋に向かった。

③ 今回は豪、カナダ、デンマーク、ギリシャ、イスラエル、インド、イタリア、NZ、オマーン、韓国、トルコ、UAE、そして日本の海軍も「クイーンエリザベス」と行動を共にする。

④ この国際連合軍は明らかに中国包囲網を目指す。

 そして大井幸子さんは「台湾、尖閣の有事と香港の解放を目指している」としている。

 一方、腰が引けて、この包囲網に参加はするものの、中国の逆鱗に触れないよう配慮している国もある。

 ドイツだ。

 フリゲート艦「バイエルン」がインド太平洋地域に派遣される。ドイツ海軍が東アジアに向かうのは20年ぶり。しかしメルケル首相近辺は中国寄港を唱って、親善のためのフリゲート艦派遣を仕立てる可能性が出ている。

 たしかに、この点だけ見ると包囲網にアナが明くが、そこは米国の圧力だろう、フランスは空母「シャルル・ド・ゴール」とフリゲート艦をインド太平洋に派遣し、原潜を南シナ海に航行させている。

 日本の参加については、ご存知の通り中国外相が報復を行うと述べてけん制している。

 しかし先般行われた日米首脳会議で、多数の日本企業が尖閣国有化の時期に被害に会い中国との対立を避けたい日本の(ガラス細工のような)微妙な立場であることを、米国サイドに理解させた、と聞く。

 やはり、現実は、ドンパチつまり冷戦のホット化は避けられるのではないか。確率は六対四。

 今日、4月30日にこのブログを無理して公開したのは、買い場がこの日だからだ。

 いちよし証券の高橋幸洋テクニカルアナリストによると、過去7か月、月の最終日は安い。しかし翌月は高寄りする。従って連休直前は買いだ。

 以上、ゴールデンウィークの合間を狙って書いたので、短くなった。お許しください。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

映画「SHADOW/影武者」と内閣改造の(十分あり得る)失敗

      (第980回)2019・9・8  チャ

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】 映画「理由なき反抗」と金正恩の斬首作戦

2017・4・16 24歳で交通事故死、三本の映画しか残さなかったジェームス・ディーン

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

名門「ドイツ銀行」のまさかの経営危機

「選択」2015年9月号 今井澂 つい3年前には総資産で世界第1位、その後中国勢にその地位は奪わ

記事を読む

投資の羅針盤
スチュワードシップ・コードとコーポレート・ガバナンス・コードは投資を変えるのか

日本個人投資家協会 理事 岡部 陽二 政府は「日本再興戦略」の改定(いわゆる成長戦略)の金融分野に

記事を読む

ギリシャ危機騒動の「誤解」を糾す

日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 いわゆる「ギリシャ危機」は、2009年10月の政権交代を機に

記事を読む

PAGE TOP ↑