【初・中級者向き】映画「北北西に進路をとれ」とトランプ発言と秋の株安材料
公開日:
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最終更新日:2018/02/01
マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2018・1・28
ご存知ヒッチコックの傑作で、サスペンス物の中の「巻き込まれ型」の代表だ。
主人公ケイリー・グラントはNYの広告代理店の男。クライアントと打ち合わせのためにホテルに行き、電話をかけることを思い出して立ちあがる。ちょうどホテルのボーイが「キャプラン様」と呼んだ瞬間だった。キャプランはFBIの一員で、敵国のスパイはキャプランを消そうと企んでいた。呼ばれたら同時に立ち上がったので、主人公をキャプランと思い込み、人違いのため主人公は殺されそうになり、巻き込まれ型の途方もない大冒険が始まる。
私は長い間の「北北西―」の題名を飛行機が向かうスパイの国の方向と思っていたが、実はシェイクスピアの「ハムレット」のセリフだそうだ。
「私(ハムレット)の狂気は北北西の風の時に限るのだ。南になれば、けっこう物のけじめはつく。鷹と鷲の違いくらいはな」。
へえー。トランプ大統領のくるくる変わる発言も、風の向き次第なのかも。
トランプ発言に戸惑う日本株
となるとTPP容認とか、ドル高とか。日本市場では円レートと、日本株はムニューシン財務長官のドル安説で円高・株安になった後のトランプ発言で戸惑っている。
一方、NYダウは目を見張るほどのスピードで上昇している。法人税減税と設備投資の即時償却、さらに1月30日に発表されるインフラ投資計画で、好調な米国経済にさらにアクセルが踏み込まれている。「火に油」とエド・ハイマンさんが言っているが、さもありなん、財政赤字が拡大するので、調整が必ず必要となる。2022年以降の成長率は低下するが、2010年までは「火に油」だろう。
となると、2018年はいいけど、好調すぎて長期金利は上昇。新FRB議長は年1回利上げという市場予測だが、3回になると短期金利との逆転が起き、債券価格と株価の同時下落が起きる「第二(又は第三)のブラックマンデー」が起きかねない。クワバラクワバラ。
私は今年8,9月に日経平均2万7000円の高値へ、真空地帯を駆け上がり、その後10~11月には「何か」が起き、大幅な値幅調整。日経平均3万円は2019年というシナリオを描いている。その「何か」とはー。
- 「北」での「何か」。つまり米国トランプ政権の攻撃。金漢率(キムハンソル)が金正恩に代わる騒動。一時外国人投資家が日本市場から退避して暴落のコース
- 中東での「何か」。たとえばイエメンの反政府組織フーシ派の対サウジのミサイル攻撃で王宮とか石油の輸送設備などに被弾、原油価格がバレル80ドル以上に。原油価格上昇ショックへの日本経済の「弱み」から株価は下落。
- 米国政治での異変。又はワシントンでのロシアンゲート、弾劾などの展開によるトランプ失脚不安。米憲法修正第25条第4節による閣僚、主力政府機関代表の週半が大統領ヒメンもある。
まあ米FRBの誤断による(というか米経済好調の行き過ぎ)金利引き上げが起こす「第2のブラックマンデー」も入る。
しかし、日本はどのケースで株価が大幅下落しても、永久債という武器がある。騒ぎが大きければ大きいほど、この武器を使って立ち直りは早いだろう。
トランプ大統領のダボス会議出席中には、米国マスコミはロシアンゲートのミュラー特別検察官を昨年12月にクビにしようとした、とスクープした。やはりこの人には「北北西」の風が吹いているのだろうか。
映画のセリフから。シカゴに逃げる列車の中で主人公は謎の美女エヴァ・マリー・セイントと知り合う。女は広告マンであることを踏まえて言う。「あなたはいらないものを売りつけるだけじゃなくて、知らない女に恋をさせるのね」。このエヴァ・マリ・―セイントが、実はスパイの首脳の情婦で、しかも政府の情報機関のために敵中に潜入した美女で、最後はこの二重スパイと主人公は結ばれてめでたしめでたし、となる。私は日本株も日本経済も最後はめでたし、となると考えている。私は慎重な楽観主義者だ。
2月27日には個人投資家協会の設立23周年記念「2018年大局を読む」に出演。木村喜由氏と対談します。このセミナーは幸田正則氏の不動産市況、世界の大局は長谷川慶太郎理事長が講演します。会場は「ダノイ日本橋」。16時~20時 夕食付です。先着順
映画「北北西に進路をとれ」とトランプ発言と秋の株安材料(第894回)
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