「 投稿者アーカイブ:前田 昌孝
」 一覧基本の話by前田昌孝(第40回、投資単位引き下げの影響)
東京証券取引所が上場株の最低投資金額に当たる投資単位を10万円程度に引き下げるように全上場企業に要請するという。10万円は1単元(100株)当たりの金額だから、株価は1000円程度ということになる。実現すると、個人投資家の株式投資にも大きな影響がありそうだ。 投資単位と売買単位の違い 株式投資の世界では分かりにくい用語が多いが、投資単位、売買単位などもその一つだ。売買単位は取引所で株
基本の話by前田昌孝(第39回、投信積み立てのコツ)
内外の株式相場が波乱局面を迎えています。2024年1月の少額投資非課税制度(NISA)の大型化を機に、投資信託への積み立て投資を始めた人も、この3月末には含み益の大半を失ったことでしょう。株式相場の調整はまだまだ続く可能性があります。ただ、投信をいくら買っても含み損になる局面は、理想的な仕込み期になる可能性も秘めています。 TOPIXだけ出遅れる 1年ほど前にはオルカン一択とS&P5
基本の話by前田昌孝(第38回、トランプ政権のリスク)
2025/03/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝
日経平均株価が2月28日に1100円も下落し、2025年に入って初めて3万8000円を下回りました。過去最高値更新などに沸いた1年前と大違いです。市場は日々、さまざまな材料に一喜一憂していますが、大きくは米トランプ政権の通商政策に対する警戒感が足を引っ張っているようです。投資家には憂鬱な日々が続くのではないでしょうか。 日本は軟調、米国は堅調 2024年末の日経平均は3万9894円で
基本の話by前田昌孝(第37回、高利回り株投資の有効性)
2025/02/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝, 基本の話
少額投資非課税制度(NISA)のもとでは株式の配当収入も非課税になるため、配当に魅力がある好利回り銘柄への投資が人気を集めています。ただ、値上がり益も含めたトータルリターンでみると、本当に有利かどうかは長年、議論の的になっています。過去10年間の実際のデータをもとに検証してみましょう。 86社が利回り5%以上 分析の対象は2025年1月31日時点で東証プライム市場に上場している163
基本の話by前田昌孝(第36回、資産運用立国のカギ握るのは)
2025/01/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝, 基本の話
政府が資産運用立国の構築に向けて旗を振っています。2024年1~9月には少額投資非課税制度(NISA)の口座を通じて、13兆8000億円もの個人マネーが証券市場に入ってきました。しかし、資産運用ビジネスの関係者の表情はさえません。外国株を組み入れる低コストのインデックス型投資信託ばかりが買われて、国内の運用ビジネスは蚊帳の外に置かれているからです。 資産運用立国は2023年6月に閣議決定さ
基本の話by前田昌孝(第35回、失速した日本株)
2024/12/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝
2024年もあと1カ月、日経平均株価が年末に4万円を超えるかどうか微妙になってきました。7月11日には4万2224円02銭の最高値を付け、一段高への期待が高まりましたが、その後は過去最大幅の急落も交え、失速感が拭えません。過去最高値を更新中の米国株との落差が目立ちます。敗因は何だったのでしょうか。 投信リターンも伸び悩み 11月末現在の日経平均は3万8208円03銭で、2023年末の
基本の話by前田昌孝(第34回、アノマリーと向き合う)
2024/11/01 | 初級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝
「株はハロウィーンに買い戻せ」というウオール街の相場格言は「5月に売って去れ」(セルインメイ)という格言と対になっています。米国市場よりも東京市場への当てはまりがよく、日経平均株価の10月末から翌年4月末までの騰落率の平均は、明らかに4月末から10月末までの騰落率の平均を上回っています。「今年もいける」と考えていいのでしょうか。 10月末投資開始の効率性? グラフは1946年6月から