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基本の話by前田昌孝(第35回、失速した日本株)

2024年もあと1カ月、日経平均株価が年末に4万円を超えるかどうか微妙になってきました。7月11日には4万2224円02銭の最高値を付け、一段高への期待が高まりましたが、その後は過去最大幅の急落も交え、失速感が拭えません。過去最高値を更新中の米国株との落差が目立ちます。敗因は何だったのでしょうか。 投信リターンも伸び悩み 11月末現在の日経平均は3万8208円03銭で、2023年末の

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基本の話by前田昌孝(第34回、アノマリーと向き合う)

「株はハロウィーンに買い戻せ」というウオール街の相場格言は「5月に売って去れ」(セルインメイ)という格言と対になっています。米国市場よりも東京市場への当てはまりがよく、日経平均株価の10月末から翌年4月末までの騰落率の平均は、明らかに4月末から10月末までの騰落率の平均を上回っています。「今年もいける」と考えていいのでしょうか。 10月末投資開始の効率性? グラフは1946年6月から

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基本の話by前田昌孝(第33回、鳴り物入りの誤算)

2024年もあと3カ月を残すだけとなりました。「オルカンとS&P500のどちらがいいか」で始まった年でしたが、9カ月が過ぎ、どちらもたいしたことはないことがわかったのではないでしょうか。24年前に起きた1兆円ファンド人気を思い出させます。投資では皆がいいというものには疑いの目を向ける必要があるのです。 ピークは6月末? オルカンとは三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXI

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基本の話by前田昌孝(第32回、含み益課税のなぜ)

株式相場の上昇局面が続くと、譲渡益の一部を税収として取り込みたくなるのか、格差是正を進めたくなるのか理由はわかりませんが、証券増税への機運が高まってきます。米大統領選の民主党候補、カマラ・ハリス副大統領は富裕層の含み益にも課税する計画を打ち出しました。果たして実現可能なプランなのでしょうか。 期末や年末の株価で評価 含み益に課税するとは例えば個人が上場株式に投資している場合、年末の株

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基本の話by前田昌孝(第31回、積み立てと相場の変動)

積み立て投資の成績悪化 7月の東京株式相場は大荒れでした。日経平均株価は11日に初めて4万2000円台に乗せましたが、26日には3万8000円割れ。31日には日銀の利上げを受けて急騰しましたが、まだ予断を許しません。1月に投資信託への積み立て投資を始めたばかりの若年層も、評価益をだいぶ失いました。激しい値動きから何を学んだらいいのでしょうか。 日経平均は7月11日に4万2224円の最

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基本の話by前田昌孝(第30回、配当利回りの意味)

再投資や課税の有無で差異 2024年から衣替えした少額投資非課税制度(NISA)では、成長投資枠を利用して個別株投資ができますが、この半年間を振り返り、市場関係者から配当利回りが高い株式が人気を集めたとの声が出ています。値上がり益だけでなく、配当も得られる点で、ちょっとお得な印象もありますが、本当でしょうか。データから検証してみます。 当たり前のことですが、AとBの2銘柄があって、株

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基本の話by前田昌孝(第29回、株式分割の効果)

直近で72銘柄が株式を分割 2024年から少額投資非課税制度(NISA)が大幅に衣替えし、若年層が続々、株式投資に乗り出しています。企業のなかにはこうした投資家に積極的に株式を買ってもらい、株主層を若返りさせるため、株式分割に取り組むところも目立ちます。狙い通りになれば、株主数は増えそうですが、株価には果たしてプラス効果はあるでしょうか。 株式分割とは株式1株を複数の株式に分割するこ

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