「 投稿者アーカイブ:前田 昌孝

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基本の話by前田昌孝(第19回、金利上昇と株式相場)

<日銀が金融政策を変更> 日銀が7月28日、金融政策の変更を発表しました。これまで10年物国債の利回り変動幅の上限をプラス0・5%に置いていましたが、上限超えを許容し、市場から国債を買い入れる指値オペの水準を1・0%にするという内容です。この決定を受け、国債の利回りは短期から超長期まで一様に上昇しました。株式相場にはどんな影響が考えられるのでしょうか。 国債の残存年数を横軸に取り、利

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基本の話by前田昌孝(第18回)

<株価はインフレに勝つか> 岸田文雄首相が資産所得倍増プランを推進するため、金融機関に対し、顧客の預貯金を投資に動かすように要請したと伝わっています。金融機関は今後、投資信託などの販売活動に一段と力を入れることになりそうです。販売担当者の殺し文句は「預貯金のままだとインフレで価値が目減りしますよ」。しかし、本当に株式投資はインフレに勝つのでしょうか。 岸田首相の発言は6月21日に東京

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基本の話by前田昌孝(第17回)

<あと8000円、近くて遠い> 日経平均株価は5月に入って3万円台を回復し、30日には2000年7月以来約33年ぶりの高値となる3万1328円まで上げました。1989年末に付けた最高値3万8915円まであと8000円足らずです。市場関係者からは「至近距離」との声も聞かれます。しかし、最高値更新はそう簡単ではないように感じます。 日経平均は5月31日には440円安と大きく下げましたが、

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基本の話by前田昌孝(第16回)

<官製市場、うまくいくのか> 岸田文雄首相が資産所得倍増プランを掲げているのを受け、金融庁がさまざまな仕掛けを講じ始めています。本稿ではそれらを紹介しようと思いますが、市場関係者の間からは「官僚の発想で何かしようとしても、生きたマーケットで機能するはずがない」との声も出ています。「貯蓄から投資へ」は実現するでしょうか。  第一の仕掛けは言うまでもなく、少額投資非課税制度(NISA)の

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基本の話by前田昌孝(第15回)

<シリコンバレー銀、なぜ破綻> 東京株式相場は2022年度末にかけて上昇基調となり、日経平均株価は2万8000円台に乗せて年度の幕を閉じました。米国のシリコンバレーバンク(SVB)の破綻に始まった金融不安が後退し、再び株式の物色機運が高まっているようです。異例の急成長をしてきたSVBはなぜ破綻したのでしょうか。改めて考えてみたいと思います。 破綻した後に米金融監督当局から「外れ値だっ

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基本の話by前田昌孝(第14回)

<SMBC日興証券事件の本質> 「相場操縦事件」として報じられているSMBC日興証券の不正取引事件について、2月13日に東京地裁(神田大助裁判長)が初めての判決を下しました。求刑をも上回る追徴金を科すことで、「悪質な行為」を排そうする判決に見えましたが、筆者は一連の判断にはいまだに疑問を持っています。外見上、相場操縦と認定できる行為があったのかもしれませんが、そこが諸悪の根源とは思えないか

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基本の話by前田昌孝(第13回)

<「アクティブの勝ち」は本当?> 公募投資信託の2022年末までの運用成績が出そろいました。1年前には「インフレヘッジのために、株式投資を」と叫ばれましたが、投信に限って言えば、すべてのジャンルにわたって平均リターンはマイナスでした。結果論ですが、「余計なことはしないほうがよかった」のです。では長期的にはどうだったのでしょうか。過去10年間の運用成績をベースに考えてみます。 2022

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