「 有料記事 」 一覧

ハワイのトイレットペーパー価格2800円

日本の低賃金、無理やり低価格維持が問題   日本の物価と低賃金の問題が議論の的になっている。日本は労働生産性が低いから賃金が上がらない、それらが低いのは中小企業だから、整理統合し生産性を上げろ、などと高飛車に構えた議論が横行している。だが、労働生産性って何だろう。   簡単に言えば、ある事業体における、付加価値の総額を労働投入量で割ったものだ。付加価値は

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米国はテクニカル・リセッション入り

1-3月の-1.6%に続き4-6月も2%前後のマイナス成長が濃厚   経済学の定義では実質成長率が2四半期連続でマイナスになることがリセッションの条件。成長率速報はアトランタ連銀が公表する「GDP Now」が便利だが、昨晩公表された4-6月の数値は―2.1%で、ほぼ5月までのデータは入っている。筆者自身もマイナスとは思っていたが、最近の急速な落ち方には少し驚いている。6月分の

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コロナ禍下で露呈した医療サービス産業の 設備投資不足と集約化の遅れ

日本の医療インフラはこれまで世界トップレベルと考えられてきたが、今回のコロナ禍は、容赦なくその構造的な欠陥を露呈した。 中国武漢市で第1例の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が報告されたのは2019年12月。わずか数か月の後にはパンデミックと言われる世界的な大流行となり、わが国では2020年1月15日に最初の感染者が確認されて、3月以降急増した。 感染が拡大して罹患患者が増

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強気と弱気が交錯する株式需給

海外投機筋の資金はまだたっぷり、簡単には底値を付けない   筆者が想定している基本的な流れは、米国は巨大バブル相場の収縮過程であり、2-3年かけて底値を付けに行く。相場の最後は、上げ過程で一番ブイブイ言わせていた奴が「私が間違ってました、もう堪忍してください」と泣いて謝るような厳しい下げ相場になる。当然、実質価値を大きく下回るような安値までぶっ叩かれるのだろう。25年4-5月

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TOPIXサイクル分析アップデート

現在は中期サイクルの底値を試す途中   想定通り米国株が安値を更新してきた。直近の下落は、10日発表の米国CPIが予想以上に高かったことから、FRBメンバーがいわばパニック(予想外の事件に冷静さを失い狼狽すること)を起こし、15日のFOMCで、あまり賢明とは思えない0.75%利上げを決断したことであった。投票権を持つ11人のうち女性のジョージ委員のみ反対したが、委員の反対理由

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FRB、当面は物価抑制に全集中

景気や株価にはネガティブ作用が避けられまい   筆者は今回のFOMCでは0.5%利上げに留めると思っていた。物価上昇は確かに大問題だが、明確に景気悪化の兆候が表れており、今後のさらなる利上げとQT量的引き締めの合わせ技により、株価や景気に強烈なネガティブ作用が加わり、時間を追うごとにそれが強まると想像しているからだ。しかし、多分中間選挙を控えたバイデン政権からインフレ抑制を最

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参院選後空気が変わる、突っ込みは拾いたい

傷付いていない日本人の資産が株式に向かう   米国ではインフレが加速(CPI前年比8.6%高)しており、FRBの引き締めを警戒して株価は主要3指数とも年初来安値となった。しかし筆者の予測では15日FOMCでは0.5%利上げにとどめ、パウエル議長が会合後記者会見で7月、9月も0.5%利上げ継続を示唆をするに留めるだろう。量的引き締めQTは今月始まったばかり。それが加速される中で

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