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植田新総裁でも日銀の基本路線は変わらない

東大数学科出身の理論家、黒田さんの高校の7年後輩 金曜の夕方、週末取引を終えた市場関係者に衝撃が走った。日銀新総裁が雨宮氏ではなく、元審議委員の植田和男氏が指名されるという。平成バブル崩壊後に学者系の若手論客として台頭し、25年ほど前に日銀審議委員として超金融緩和時代の序盤に活躍した。7月には日経経済教室に寄稿し、現在の日銀の政策を概ね適切な対応と論評した。ただ、日本人には知名度があるが、外

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すでに始まっている逆業績相場

米国の強気筋が目をそむけ、筆者が確信しているもの 相場循環論とは、1980年頃テクニカル分析家の浦上邦夫が『相場サイクルの見分け方』で提唱したもので、株式市場の局面を金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つに区分して、この順番に推移してそれぞれ典型的な金利や企業業績と株式市場の動き方があると示したもので、これらの用語は今では株式市場に親しい人なら誰でも普通に使うようになっている。理論

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電気代暴騰、当面は原発再稼働でしのぐのがベスト

原発を止めるのがいかに高くつくか、身をもって知ることになった 電気料金引き上げが大問題になっている。オール電化住宅にして市場価格連動型の新電力に契約していた場合、1世帯の月の電気代が10万円突破も珍しくないという。激安価格でシェアを取りに行った業者と、そのリスクを見抜けなかった消費者のどちらにも落ち度があり、自己責任で起きた損失の救済を政府に求めるというのはお門違いである。 だが制度的

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今の市場は楽観派の期待を反映、しかし実現は不可能

インフレ調整して判定すると現金保有は最悪の道 「マーケットで付いている価格は常に間違っている。大なり小なり、偏った見方をする投資家の意見や希望を反映しているからだ」とはジョージ・ソロス氏の言葉である。取引を成立させる必要上、売り手と買い手が合意する価格を決めなければならないが、それがその商品、証券の本当の価値を反映している保証はない。売り手と買い手、強気と弱気のそれぞれが持っている情報や期待

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現預金を持っているより割安株のほうが安全

売り方が踏み上げている、買い終われば急反落も 23日の米国市場の動きは、10年債利回りが0.04%上がって3.52%、ドルはほぼ1円高の130.6円。ところが景気に前向きな材料が出たわけではなく、その逆で景気先行指数が悪化、FRB理事も指標の悪化を受け入れ次回の利上げ幅を0.25%にする意見で収束しつつあるなど、通常なら債券もドル円も逆に動いていたところ。一方で株式は利上げに慎重という部分だ

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姑息な時間稼ぎ、今回の日銀の対応

姑息な時間稼ぎ、今回の日銀の対応 事実上の債券買い付け枠拡大だが次回は金利上限引き上げへ 姑息な手段、というと、何か卑怯で正義にもとる行為に聞こえるが、ほんの短期間しか効果が続かないその場しのぎの対応というのが本来の意味である。今回の日銀の決定は結果的にミニサプライズとなったが、要するに日銀自身の名義で0.5%で10年債を無限に買い付ける、という現行策が限界になったため、他の金融機関に低利で融

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堤防決壊、日銀のYCC (イールドカーブコントロール)

長期金利を腕力で操作するには限界がある   今日明日は日銀の政策決定会合だが、これほど注目されるのは何年ぶりだろうか。前回は市場がノーマークだった、10年国債買い付け金利の引き上げがサプライズとなった。10年物で0.25%の引き上げというのは、微調整というべき小幅なものだが、日銀が市場の圧力に抵抗しきれなくなった事実は動かない。段階的に「周辺的な」緩和策が撤回され、やがてマイ

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