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平成の30年、最下位は空運株

2019/04/23 | 有料記事

5月1日の新天皇の即位で年号が「令和」に変わる。平成の30年間が株式相場にとってどんな時代だったかを振り返ると、平成元年(1989年)末に日経平均株価が過去最高値を付けた後、歴史的な調整を余儀なくされ、復活も道半ばといわざるをえない。東証業種別株価指数(33業種)では精密機器が最も値上がりした一方、空運業が最悪のパフォーマンスを記録した。 日経平均の最高値は3万8915円87銭で、バブル崩壊

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【上級者向き】幻(まぼろし)のような相場

短期的・刹那的な投資行動ばかり目立つ 日経225の数字は上がっているが、ほとんどの投資家は不快な気分でここ3か月を過ごしているのではないか。それは最近の買いが通常の投資家があまり持たない銘柄に集中し、比較的投資価値の高い「まじめな」銘柄は大方が横ばいか値下がりしているからだ。投資主体別動向の解説で毎回述べているように、年初以来、外国人は現物売り・先物買いでほぼイーブン、個人は1.5兆円の売り越し

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【初・中級者向き】映画「続・夕陽のガンマン」と米中貿易交渉決着と「その次」 

(第959回)2019・4・21 1966年のこのマカロニ・ウエスタンの傑作を。私はまずボストン、次にNY、最後に東京、計3回も観た。この映画の最終場面の決闘シーンの巨大セットを復活させる映画「サッドヒルを掘り返せ」が最近撮影された。それほどファンが多く、強い印象を残す作品なのだろう。 原題は「善玉、悪玉、卑劣漢」。クリント・イーストウッド主役、セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」「夕陽の

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【上級者向き】連休中に「お化け」が出る可能性が否定できない

薄商いの中で大手ヘッジファンドがやりたい放題 筆者は相当精密に各市場の動きやその理由をウォッチしているつもりだが、ここ3か月ほどたびたび書いているように、主要経済指標の動きと食い違った市場の動きが目に付くようになり、しかもそれがここ1か月ほどは一段とその程度がひどくなっていると感じる。 マーケットで動きがある場合、大半は報道事実を必死に分析して妥当価格の見直しが行われ、着地点と現在価格に差があ

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【初・中級者向き】映画「天国と地獄」と或る展開で明瞭にわかる相場の明暗 

(第959回)2019・4・14 黒澤明監督の「用心棒」「椿三十郎」に次ぐ現代もの犯罪サスペンスだ。原作のエド・マクベインの「キングの身代金」を読んでみたが、設定だけでほとんど創作だった。 ストーリーは有名なのでごく簡単に。子供の誘拐事件と製靴会社上層部の権力争いがオーバーラップしたドラマ。主人公権藤(三船敏郎)は自分の理想とする靴を作るため、筆頭株主になるべく巨額の資金を用意したが、そこに彼

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【上級者向き】分の悪いオッズ、不人気割安株だけ買ってよし

今後下落するリスクの高い銘柄ばかり上がっている 12日現在、日経225は12月安値を付けて以来の戻り高値を更新している。だがその内容は非常に偏っており、昨年末比で9.27%上昇に対して225寄与度上位10銘柄は15.7%、上げ幅1856円に対し1037円を占めている。かといって裁定取引や225型ETFが中心というわけではなく、ヘッジファンドが225インデックスの吊り上げを画策して動いている風に見

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【上級者向き】半導体関連・設備投資関連株はいずれ大きく下がる

最初のテストは週明けの安川電機の株価動向 本日引け後は特に注目度の高い2社の決算発表があった。1社はユニクロ。225指数寄与度が9.35%と最大で、最近の値動きを見ても、全体の動向に関係なく明らかに指数そのものを意図的に操作する魂胆があるようにしか思えない。柳井一族と225ETFや裁定取引などのインデックス関連の保有を除外すると、市場流通株式は数百万株程度しかない極端な品薄銘柄。まあ決算数字がよ

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