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乱気流相場が間もなく始まる公算大
2021/12/20 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
FOMCと中国恒大のデフォルトが引き金に 上記2点が非常に重大なポイントであることに疑いの余地はない。しかし市場の反応はいかにも変である。最近のインフレ動向を見れば、米国だけでなく欧州でも金融引き締めの方向にあるのは確実で、債券市場はもちろん、低金利を背景とした投機性の高い商品全般にとってネガティブのはずである。ところが米国10年債利回りは1.435%と直近の最低レベルま
「脱炭素」は、インフレを呼ぶが、同時に企業の不良債権をもたらす
ご存知の通り、私は銀行マンの経歴がある。30年間つとめた山一証券グループを辞め、日債銀(現在のあおぞら銀行)にスカウトされたのが1989年。すぐ株式で暴落が始まり、次に地価の大幅下落が始まった。 明治以来の銀行の貸付けの担保は土地。これは不況などで地価が下がっても、せいぜい3~4割の計算で担保割れを起こさないという前提で銀行ビジネスは成り立っていた。 例で示そう。 いま
オミクロン・ショック」と的確に底値をズバリ指摘したテクニカル・アナリスト(第1092回)
本来なら、脱炭素の引き起こすインフレ、又はデフレからの脱却について書くつもりで先週予告した。 しかし、新型コロナ肺炎の新型「オミクロン」が南ア中心に拡大中。 そこにパウエルFRB総裁の利上げ時期の繰り上げのスピーチがあったので、日米共に「ドカ」があった。 そこで今回はこの問題について取り上げることにした。 まず「オミクロン」について、 私は米国の方も合わせて、二つ