「 マーケットEye 」 一覧

【上級者向き】 EBITDAって知ってますか

冴えない会社がM&Aで急騰する理由はここにある 土曜の日経朝刊にカルソニックカンセイのTOBが異例づくめだったというコラム記事があった。どちらかと言えば自動車部品各社の中でも規模の割に地味な印象だった同社が、下手をすると暴落に繋がりかねない、最大取引先兼筆頭株主である日産自動車による保有株全株売却というイベントから、一転して日本の株式でも史上例のないほどの高値でのTOBが決定するという、

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【初・中級者向き】映画「アラビアのロレンス」と私のNY出張報告

2016・12・4 映画史上に残る傑作中の傑作。デビッド・リーン監督のこの作品を見たことのない方は、死ぬ前に1回は観るべきだ。七つのアカデミー賞獲得の大作で70ミリ映像だから、できれば大画面で。モーリス・ジャールの素晴らしい音楽も是非よく聞いてほしい。ロレンス役のピーター・オトゥールが火をつけたマッチから砂漠の朝焼けに切り替わる有名なカット、オマー・シャリフが砂漠の蜃気楼から姿を現わ

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【上級者向き】 株価の上値余地はもう10%ほどはある

アラムコ上場を控えたサウジがイランに譲歩、円満な協調減産が実現 OPEC総会の8年ぶりの減産合意という結果は、サウジアラビアの財政事情を理解している人には全く当然の結果だったと思われる。弱気筋の見方では犬猿の仲のサウジとイランの関係から考えて、イランなど復興途上の国々の増産意向は厳然としており、サウジ一国が一人負けで大幅減産を認める格好にならないとまとまらないということだった。 だが、財政

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【上級者向き】 GPIFの株式組み入れはまだ低すぎる

9月末の国内株比率は21.59%、現金比率は3月の2.57%から8.75%に上昇 巨額の資金を扱う機関投資家も、運用技能の上手下手がある。大手機関投資家において、自分がむやみに動けば相場水準が変化して高値で買い安値で売ることになりかねず、結果的に労多くして益少なしという結果になりがちだから、迂闊に動くのは得策ではないという哲学は、一見正しい風に聞こえるが、実は激しく動く経済と相場の世界にあっては

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【初・中級者向き】映画「シン・ゴジラ」とトランプ・ショック

 2016・11・27 11月19日から25日までの短期間、NYに行ってきた。この間、実働3日だった。会った人も多いが、電話をかけまくって取材した。ずいぶん実り多い出張になったと思う。 トランプへの政権交代期だったし、17日の安倍首相との会談が話題。一方、NY株価は連日新高値更新にわいていた。機内の映画で「シン・ゴジラ」を2回目だが見てトランプってまるでゴジラじゃないか、と思った。

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【上級者向き】 ゼロ成長なのに完全雇用=日本の潜在成長率はゼロ

急務なのは人口が急増している老人関係需要の掘り起こし 円安ドル高が止まらない。営業日ベースでほぼ1日1円上がるという異例の急騰で、さすがに今週後半は昨年高値からの下げ幅の半値戻しとなる112円付近では足踏みするだろうというのが大方の見方だったが、昨晩発表された米耐久財受注や消費者信頼感指数が堅調だったことから、間もなく始まるクリスマス商戦も心配ないということで、もう一段のドル買いが起こり113円

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【上級者向き】 米国債が下げ止まるまで、ドル円は上昇しよう

トランプ政策がはっきりするまで歯向かう投資家は少ない 本日はドル円が111.15円まで上昇する場面があり、日経225も18129円まで続伸した。常識的には110円付近には強い抵抗が予想されていたため、こうまで軽々と突破されると相場想定の前提イメージを根本的に練り直す必要があるかもしれない。 最も大きな材料は、トランプ氏が大統領に就任した場合、ほぼ確実に金利上昇・ドル高促進につながる公約が実

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