「 マーケットEye 」 一覧

映画「シークレット・アイズ」と英EU離脱と円高株安

2016・6・18 ニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツが主演しているサスペンス。アルゼンチン映画で第82回アカデミー外国語映画賞を獲得した傑作「瞳の奥の秘密」のハリウッド版だ。やはりモトの方が良かったと思うのは、三人の主役の中の男性役を、興業を考えたのだのだろうが余り魅力のない黒人俳優にしたのがダメ。まあ、そこそこの出来なので楽しめたことは楽しめたが。 2002年、ジュリ

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無風の公算強いけど、とりあえず荒れ相場を買いに行った市場

舛添辞任で都知事選挙が大きな話題に 舛添都知事が辞表を提出する方向にあるため、急きょ東京都知事選が行われることになりそうだ。投票日は7月31日か8月7日のどちらかになる見込みだが、困ったことに、どちらにしても4年の任期満了が2020年の東京五輪の会期中となるため、新知事が問題なく任期満了となった場合、選挙戦とオリンピックがもろに被るという前代未聞の珍事になりそう。ただし、新知事が一定以上の評価と

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投資の羅針盤
「笛吹けども踊らず」の個人型DC(確定拠出年金)

運用成績によって年金金額が変わる「確定拠出年金(DC)」の加入対象者を、2017年1月から実質的にすべての現役世代に広げる「改正確定拠出年金法」が5月24日に成立した。 今回の改正のポイントは、企業型ではなく、個人単位で加入する「個人型DC」の対象範囲拡大である。 これまでの個人型DCの対象者は自営業者や企業年金がない会社の社員に限られていたが、来年1月以降は下図のとおり、すでに他の企業年

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債券バブルの先に何があるの

ブレグジット・バブルとでも言ったらよいか 債券の急騰に歯止めが掛からない。欧米経済紙は、今の相場は理屈では説明できない水準まで買われていると口を揃えている。おそらく年金などの長期投資家は、教科書で説明のつかないこの相場には手を出しておらず、大部分は先物で切った張ったの勝負をしている超大型ヘッジファンドの激突と思われる。 SQ直前の高値16830から本日の先物安値までほぼ850円、5%以上の

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市場の歪みがひどい、買うのは割安銘柄だけに

異常な債券買い、英国のEU離脱懸念だけでは説明できず 筆者の目では現在のマーケットは正常なバリュエーションの序列に従っておらず、グチャグチャになっている。特にひどいのが債券市場で、10年国債利回りは米国1.68%、日本は-0.155%、ドイツが0.03%、英国50年債で2%という。常識的には長期債利回りは名目GDP成長率の近傍となり、年限が長いものほど流動性プレミアムが上乗せされて高くなるという

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映画「64ーロクヨンー 前後篇」とサミットのウラ話とG・ソロス

  2016・6・11 週刊文春のミステリーベスト10の首位を2012年にとった横山秀夫の秀作「64-ロクヨンー」を前後篇の二部作として映画化。瀬々敬久監督で主演佐藤浩市。 ある県警で昭和64年、たった7日間しかなかった年に、7歳の少女を誘拐し殺し、身代金を奪う事件が発生。広報官三上は、当時刑事として担当。結局犯人は捕まらなかった。県警ではこの事件をロクヨンと読

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雇用の次は米国消費者物価に注目

投機筋は依然ドル安債権高シナリオに固執中 日経では裁定買い残が大きく減ったことを報じているが、正しい報道とは思えない。月曜に東証報告分の裁定買い残株数が13億株強から12億株に減ったのは事実だか、これに対応する裁定解消売りは出ていなかったし、裁定解消が多くなれば当然大きく下がるはずのNT倍率も動いていなかった。 多分現実に起こったことは、東証会員権を持っている業者が抱えている裁定ポジション

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