「 マーケットEye 」 一覧

投資の羅針盤
コーポレートガバナンス元年から1年【上】~株主総会を考える~

アベノミクスによる成長戦略の目玉の一つとして打ち出された「コーポレート・ガバナンス・コード(CG コード)」が東証上場企業に導入されたのは昨年6月のことである。 ほとんどすべての上場企業でコーポレート・ガバナンスのあり方についての議論や検討が行われ、昨年12月末までに約7割に当たる2,485社がCGコードへの対応状況を公表した。一見、上場企業のCGコードへの対応は進んでいるかに思える。

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中期サイクルの再見直し

日柄は少しずれただけだが値段の差は大きかった 1409号で株価の中期サイクルの見直しについて書いたが、その前提としていた6月16日安値というシナリオがBREXIT騒ぎでぶっ壊れてしまったので、再度見直しを書く。この時ドル円のレンジも変化したので、こちらについても基本シナリオを提示したい。 BREXITの経済的影響について多くのエコノミストが書いているが、短期的には先行き不透明感から英国内の

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英国のEU離脱選択で不安定化する市場

6月23日に実施された英国の国民投票の結果、欧州連合(EU)からの離脱を求める票が過半を占めた。その後の世界の金融・資本市場では英ポンドが急落し、株式相場も大幅に下落した。 欧州の混乱は世界経済の低迷をもたらし、日本のデフレ脱却への道も険しくなりそうだ。英国の選択は重いといわざるをえない。 英国の国民投票の最終的な得票数と得票率は、離脱が1741万票で51.9%、残留が1614万票で48.

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鷲は舞い降りたが、英国民は墜落した

本当の価値は失ってからわかるもの The Eagle has landed, but the English have crashed. 「鷲が舞い降りた」はジャック・ヒギンズの、20世紀最高とされる冒険小説のタイトル。ヒトラーの思い付きで郊外に休暇中のチャーチルを誘拐しようという話になって、ドイツの有能な落下傘部隊の兵士が悪戦苦闘するというお話。映画も大ヒットした。 飛行機の着陸をラン

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【初・中級者向き】 ワタミの株主が「油の流れる焼きそば」に怒った!
株主総会探訪記~2016~

ジャイコミ編集部 6月26日(日)午前、都内・品川駅近くの会議場・宴会場施設の入り口には、有機野菜を求める人々が列をなしていた――。 そこが居酒屋チェーン大手、ワタミの株主総会会場だった。 ワタミといえば「24時間365日死ぬまで働け」というグループ理念(2014年に撤回)、08年に起きた社員の過労自殺で、若者を使い潰す「ブラック企業」とのイメージがすっかり定着してしまった。

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BREXIT派勝利、前日までの反発がアダとなり超大型の急落に

市場関係者はほとんど残留を疑っていなかったのだが 欧州株式は軒並み大幅高、NYダウは18000ドルを回復、リスクオフで買われていた債券は反落と、市場の動きから見る限り、英国国民投票の開票が始まるまでは市場参加者の誰もが残留が優勢という観測を疑っていなかった。シカゴ225先物は16600円台に乗せていたほど。 ところが9時を回り、ほぼリアルタイムで更新される英国国営放送BBCによる開票速報が

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映画「アイヒマン・ショー」とドナルド・トランプとBREXIT

2016・6・23 このところナチス・ドイツに絡んだ映画が結構多い。「帰って来たヒトラー」とかヒストリー・チャンネルのホロコースト特集。今週取り上げた「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」は忘れがたい迫力をもった佳作だ。 1961年、エルサレムでナチスによるユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)推進の責任者アドルフ・アイヒマンの裁判が開かれる。世界37カ国のTVで放映され、112

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