「 マーケットEye 」 一覧

【初・中級者向き】映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」と私のトンデモ・シナリオ

(第965回)2019・6・3  舞台は1956年の東ドイツの産業都市で、主人公はそこの高校生たち。こんな長い題にしないで英語版の「静かなる革命」の方がずっといいと思うが。 男子生徒2名が列車で西ベルリンへ、祖父の墓参りを口実に出かける。当時はまだベルリンの壁はできておらず、比較的自由に往来できた。 映画館でハンガリー動乱を伝える映像を見て、市民数千人が殺され、著名サッカー選手も含んでいたと

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【上級者向き】まだ「よい形」は崩れず、好材料待ちの形勢

令和に入り外国人売りは累計2兆5千億円、でも下げ渋る テクニカル分析の立場では本日の動きは重要だった。米国主要3指数が揃って5月の最安値を更新するところを、東京は14日の安値を割らぬまま午前中で安値を打ち大引けは本日最高値で引け。TOPIXは先週より10ポイント低いがすぐにも挽回可能な形で、安値圏には着実に買い物が入ってきていることが判る。 これまでは外資系の先物売りと小型株ファンドと見ら

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【上級者向き】薄商いでTOPIX主導型の上げはよい兆候

計算上は心配ずるより買ってしまった方がトクかも 前回書いたように、筆者は昨年12月を底とするTOPIX中期サイクルの安値を6月中に迎える公算が強いと考えているが、もし今週を堅調に通過することができれば、この想定を変更する理由が強く浮上してくる。その修正案1は、3月8日の安値1570で早めに中期サイクルが底入れしており、その後新たな中期サイクルに入っている。修正案2は、平均より1か月長い期間で終了

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【初・中級者向き】映画「キングダム」と中国が米国に仕掛ける超限戦

4月中旬の上映開始以降ずっと興行収入上位を続けているヒット作。面白いから、と勧める向きがあって観た。 舞台は紀元前245年の春秋戦国時代の中国。西方の王国秦。戦災孤児の信と漂の二人は奴隷にされるが、いつか大将軍になる夢をもって剣の修行をしていた。そこに大臣が村に通りかかって漂は王宮に召される。実は若い王にそっくりの漂は影武者として王宮に入って、その後、王の弟が起こしたクーデターで殺されてしまう。

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【上級者向き】ファーウェイ排除問題の裏にある、中国の国家情報法

排除が長引くと5G普及が遅れ、世界的な大損失が必至 筆者のスマホはファーウェイ製である。2年前に2万円台で買ったが価格も性能も素晴らしい。だが同社の本当の強みは消費者向け製品ではなく、通信インフラ系における抜群の開発力と低コストである。過去10年間の研究開発費は700億ドル・約8兆円、開発要員はなんと8万人、昨年の国際特許出願数は5405件で世界一である。 昨年の世界研究開発費ランキング(

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【上級者向き】今期は小幅増益の予想です!!

米中問題深刻化、中国の中程度の金融混乱を見込んで 本日の損保3社の発表をもって225銘柄の決算発表は終了した。18日の日経報道では、決算期変更を除く3月期決算企業(除く金融・新興市場)ベースでは、終わった期も今期予想も小幅減益となっていたが、筆者が集計している225採用銘柄の年度ベースでは、今年度4.1%増益となった。 筆者の予想前提はドル円は112円、金利は横ばい、原油がWTI57ドルで

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【初・中級者向き】映画「知りすぎていた男」と米中関税戦争と漁夫の利を得る日本

2019・5・19(第963回) ご存知のヒッチコック監督の名作で、ジェームス・スチュアートとドリス・ディの共演。「ケ・セラセラ」の歌で有名だ。 同監督の1934年の「暗殺者の家」のリメイクでもある。大違いはドリス・ディの歌がヤマ場になっているところだ。 最近ドリス・ディが97歳で亡くなった。ヒット曲の「センチメンタル・ジャーニー」や「アゲイン」「二人でお茶を」なんて、ラジオで何回も聞いた。

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