「 マーケットEye 」 一覧

【初・中級者向き】映画「卒業」といまの市場のサウンド・オブ サイレンス

 2019・6・16(第967回) 1967年の名作で、最近4Kデジタル化されて画質の良い修復版が上映されたので、さっそく観た。やはり年配のご夫婦が多く見受けられた。 私はこの映画は1968年の渡米前に東京で、トレーニーとして働いていたNYで2回楽しんだ。サイモンとガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」「スカポロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」などは一生懸命歌詞を覚えようと

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【上級者向き】安倍首相によぎる12年前の嫌な思い出

イラン訪問は日本にとってよかったがトランプ政権にはどうかな 大阪サミットを間近にして、安倍首相はイランに飛んで大統領と宗教指導者との直接会談に臨んだ。メディアなどではイランの頑迷な対米不信の壁を崩せず無駄足に終わったという評も見えるが、そんなことはない。ハメネイ師が安倍氏に「イランは核兵器を作る気も持つ気も使用する気もない」と明言したことは、疑心暗鬼が最も深いイスラエル国民を少なからず安堵させた

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【上級者向き】薄商いでの堅調は吉兆、ミニサマーラリーへ

大きく下がった米国金利と原油価格 令和入りしてからの株式市場は惨憺たるもので、いきなり6日続落、連休前から6月3日安値までTOPIXは7.9%、225は8.85%の急落となった。売り手は外国人で5週間で推計2兆5千億円売り越した。最大の理由は米中対立深刻化だが、欧州景気の悪化、突然のトランプ氏の対メキシコ追加関税表明が拍車を掛けた。日本株は先進国中で最も景気敏感であり、225先物はその最たるもの

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【上級者向き】やっぱり消えたメキシコ関税、一転して中期サイクルは上昇入りも

フェイクニュースで騒動を作ったトランプ大統領 中国は米国にとって明確に国益を脅かす「準敵国(交戦はしていないが利害を共有しない)」であるが、メキシコは包括的非関税協定も結んでいる友好国である。そこにいきなり上乗せ関税を課し、毎月税率を引き上げるというのは、互いの面子とか手続きを尊重する外交交渉として、どう考えても筋が違っていた。結局損をするのは米国民と米国企業なので、ギリギリのところで米議会が差

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【初・中級者向き】映画「麗しのサブリナ」と意外や意外の6,7月高

(第966回) 2019・6・9 今年はオードリー・ヘプバーンの生誕90年とかで、BSやCSでの再放送がズラリ。やはりビリー・ワイルダー監督のオードリーが一番魅力的に撮られている。 1954年の公開以降「ローマの休日」に次ぐ大ヒットしたが、ジバンシーのデザインしたオードリーのファッションがその重要なファクターになっていた。 オードリー演ずるサブリナは大富豪のお抱え運転手の娘である。一家の兄

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【上級者向き】金融緩和期待は行き過ぎ、まだ今後の指標の悪化待ちの段階

メキシコ追加関税はあまり心配しなくてよさそう 一昨日の米国株式急反発の理由として、メディアはこぞってパウエルFRB議長が今後の金融緩和の可能性を示唆したことを挙げているが、当日の債券市場では金利が上がっており、理屈に合わない。むしろ関税問題の責任者であるピーター・ナバロ氏(著名な対中国強硬派)が対メキシコ関税引き上げに消極的な発言をしたことで、大きな問題に至る前に解決するとの期待が強まったのが原

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【上級者向き】自殺点乱発のトランプ、内外から怨嗟の声高まる

株式市場からも富裕層からもイスラエルからも早くやめろの声が 先週金曜寄付き直前にトランプ大統領がメキシコからの全輸入品に追加関税を課すとの声明が報じられた。米墨加は自由貿易協定の締結国であり、基本的に域内貿易は非課税だったはずである。ところが米国は不法越境者の取り締まりが不十分として一方的に6月10日から5%、7月以降は毎月5%目先のずつ25%まで引き上げると宣言した。 米国の輸入額は約3

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