「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

【初・中級者向き】歌劇「ドン・ジョバンニ」と選挙と日経平均3万円の時期

2017・10・15 モーツアルトはこの歌劇の序曲でいきなり「最後の審判」を思わせる和音から始めた。続いて快活なメロディは主人公の女たらしならではのフットワークの良さを表す。この序曲をたった一晩で作曲したとか。天才らしいエピソードだ。   まず今晩の夜這いは相手の抵抗に会い、ドン・ジョバンニは逃げかけるが、襲われたドンナ・アンナの父親の騎士長がこの不届き者を成敗しようと

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【初・中級者向き】映画「ブレードランナー2049」と選挙と北朝鮮挑発

   2017・10・9 35年前の「ブレードランナー」は今なおSF映画の金字塔だ。フィリップ・K・ディックの原作でリドリー・スコット監督が映画化した。前回は2019年のロス。30年後の今回の新作も舞台は同じ、監督はドウニ・ヴィルヌーヴ、主演がハリソン・フォードからライアン・ゴズリングに変わった。カネのかかった作品だが、内容はイマイチ。おすすめしない。 ブレードランナー

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【初・中級者向き】「アマデウス」と小池vs安倍、オイルマネーの日本株買い

  2017・10・1 松本幸四郎が今サンシャイン劇場で演出。自ら主演している。私はこの35年で5回目の観劇だが、今回はモーツアルトをジャニーズの桐山照史が出ているので若い女性が殆ど。私は初演の江守徹の演技が忘れられない。パンフレットを見たら昭和57年、1982年だった。   映画にもなり84年のアカデミー賞作品、監督賞など8部門を獲得した。161分の大

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【初・中級者向き】映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」と総選挙と株

2017・9・28 トム・クルーズの新作でダグ・リーマン監督の組み合わせは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が面白かったので観た。まあ凡作だからおすすめはしないが、実在した人物のストーリー―が面白かった。   1970年代。天才的なパイロットのバリーは腕を見込まれてCIAから中南米の反米の国の基地の航空写真を、高速偵察機を使って撮る業務を依頼される。写真の次は反米国の

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【初・中級者向き】映画「ダンケルク」と日米の政治危機

  2017・9・18 ダンケルクとはフランス北端の港町でドーバー海峡に面している。1940年英仏連合軍40万人の兵士が追い詰められ、反撃の余力はなく、絶体絶命、救援を待つのみになる。英国軍はドイツ軍爆撃機とUボートの攻撃にさらされながら、一人でも多くの兵士を救出しようと決死の作戦を展開する。 クリストファー・ノーラン監督のこの新作は戦争映画には違いないが、戦争賛美でも

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【初・中級者向き】映画「博士の異常な愛情または私はいかにして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」と「北」水爆の解決

  2017・9・10 1964年の名匠スタンレー・キューブリックの傑作。62年のキューバ危機の直後に制作され、ブラックコメディの極致と評されている。主演で三役を演じるピーター・セラーズがすごい。 米国空軍のある基地でジャック・リッパー将軍は勝手な判断で爆撃機34機にソ連への出動命令をかける。緊急時マニュアルに従い外部情報から遮断、空軍基地に接近するものには敵の

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【初・中級者向き】外国人投資家の安倍首相評価と投資作戦

  2017・9・3 今週、私はもっと多くの読者に知っていただきたい外国人の対アベノミクス観をご紹介します。私が長い間存じ上げているピーター・タスカさん。クラインオート・ベンソン証券のあとアーカス顧問を設立した日本通です。日経のアナリストランキングでずっと1位だった人です。英文ニュースオピニオンサイト「JAPAN FORWARD」に、またサンケイビズ8月28日に掲載されました

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